過去の議事録

2012年2月27日(月)開催 第99回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「鈴木おさむ 考えるラジオ」2月4日放送分について

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
委員田中珍彦 宮台真司 谷川真理 水科孝之 二木 薫 
(萩原委員欠席)

局側出席者

 加藤 社長

 伊藤 番組審議会事務局長

 柳澤 制作センター長

 坂元 制作部長

 橋本 プロデューサー

委員の主な発言

◇全体として議論に広がりがなくて、住まいへの新しい発想や、ここで何か貴重な意見を得られたなという充実感が感じられませんでした。1人のエキスパートだけではなくて、異なる立場の2人のエキスパートにディベート形式で出演してもらった方が、議論自体が熱くなって、メリハリがついたのではないかなと思いました。

◇最終的に、出水さんが「いろんな要素があって決められないですね」とおっしゃっていたと思いますが、それは本当にその通りだと思います。考える過程を楽しむ番組というのも理解していますが、だったら、「持ち家、賃貸、どっち?」という二択にしなくてよかったのではないかなと思いました。

◇2時間今回のテーマは非常に身近なテーマであったので、2時間たっぷり興味を持って聞かせてもらいました。途中で割合を報告したり、最終的に結果を発表していましたが、途中の経過とか、数字を教えてもらえたのは良かったかなと思います。身近なテーマでじっくり考えるという番組は余りないので、私はこれからも頑張って頂きたいなと思います。

◇こういう二項図式を、あれか、これかを判断する時に、いわゆる手段的合理性が専ら議論されているのはちょっと変だなと思いました。確かに、事実情報を開示するのは良いのですけれども事実情報だけでどちらがいいかということが番組では決まりませんでした。つまり問題の本質は事実情報ではなく、どんな価値観に因って、この問題を論じるかです。どういう価値観と持ち家、どういう価値観と借家が結びつくのか。あるいは、どういう価値観と戸建て、どういう価値観とマンションが結びつくのかというのを議論して頂きたかったと思いました

◇鈴木おさむさんの話し方は聞きやすかったし、特にアナウンサーの出水さんの話し方が、表現の方法が非常に豊かな感じがして、単なる普通の表現ではなくて、自分の言葉で喋っているようなことが多く感じられたので、大変良いなと私は感じました。

◇毎回毎回テーマが違うので、その時その時によって色々意見が別れると思いますが、なるべくみんなが普段疑問に思っているとか、余り結論が出ないようなテーマを選定して「考える」という部分にポイントを置いてほしいと思います。

(TBSラジオ番組審議会事務局)