過去の議事録

2008年5月26日(月)開催 第62回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「爆笑問題の日曜サンデー」

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
副委員長田中珍彦 
委員宮台真司 萩原健太 野地秩嘉 谷川真理 海東めぐみ

局側出席者

余田 社長

入江 取締役

水野 番組審議会事務局長

池田 プロデューサー

河野 経営企画室長

番組内容について

『爆笑問題の日曜サンデー』は4月から始まった新番組。日曜日の午後1時から4時間の生放送。パーソナリティーは爆笑問題と友近さん。この回は爆笑問題が結成20年ということで、20周年特集でした。構成は、1時台がニュースコーナー。2時台は「27人の証言」。27人の証言を集めて、人物や場所を浮き彫りにしようという企画。3時台はカラオケのコーナーと、爆笑問題・田中さんの大好きな競馬。4時台がゲストコーナー。今回のゲストは同期タレントの松村邦洋さん。

委員の主な発言

★ オープニングトークから、爆笑問題の太田さんが結構にぎやかで、爆笑問題さんがありの友近さんがありので、プロの芸人さんですけれども、プロの語り手さんじゃないから、とにかくにぎやかというかうるさいと感じました。
★ 渋谷のLa.mamaを取り上げた、「27人の証言」のコーナーはとても楽しかったです。オーナーの方のお話とか、ミスチルの桜井さんの苦節というか、出る前の時代の話とか、あと赤信号さんの、大変だったけどいい時代だったみたいな言葉、本音が素直に聞けました。
★ 最後のコーナーの「赤坂応接間」ですけれども、何か居酒屋のノリだなと思いました。
★ 4時間ずっと聞いていると何か変化がないというんですか、コーナーの違いはありますが、全部、爆笑問題の太田さんのにぎやかさに田中さんのフォロー、それで友近さんの位置がわからないという、まだ暗中模索している感じで、リスナーがもうちょっと一緒に楽しめるものをつくっていただきたい。
★ 爆笑問題さんは、テレビでずっとやっておられる芸人さんということで、トークが非常に速いんです。テレビだったら、画面でそういった場面とかいろいろ見えてくるから意外とわかりやすかったりするんですが、非常に速いペースでなかなかついていけない部分があったかなという気がしました。
★ 友近さんをもう少し生かしていただくコーナーがあってもいいのかなと感じました。
★ 4時間聞くのは結構つらかったです。ちょっとめり張り、例えば山があったり川があったり、声質、音楽で変えていくとまたちょっと違う感じになるのかなと思いました。
★ 僕は腹がよじれるほど笑って聞きました。久々ですね、ラジオでこれほど笑ったのは。
★ リスナーからいろいろ募集している割には何も扱わないなと思いました。ただ、巻き込んでいくと太田さんがリスナーの意見を罵倒して終わるとかそういうような形になる可能性も高いような気がするので、それはまたハードルが高いなと思った。
★ 内輪受けっぽいというのは、この回は爆笑問題をテーマにしていたということと、芸人仲間ばかり集まっちゃっていたということもあるんでしょうけれども、物すごく内輪な話をして毒づいている人たちを陰からのぞかせてもらっているという感じがあって、ちょっと日曜の昼っぽくはないのかもしれないんですけれども、その感触は僕はすごく好きでした。結構面白い裏話がたくさん出ていたような気がします。
★ 太田光さんは非常にまじめな方で、彼の書くどんな連載でも必ず骨太な筋があって、その骨太な筋だけだとまじめに見えちゃうので一生懸命ノイズをガキガキかき鳴らしている。それを取り去っていくと本当にまじめなんです。恐らくそれをうまく使えばいいんだと思うんです。最初は単にお笑いあるいはノイジーなドタバタに見えて、最終的には、何だ結構骨太なことを言っているなというふうになると、プライベートな単なる娯楽から入って何かパブリックなものに抜けていくという動きを感じられるのではないかと思います。
★ 太田さんの毒舌をどうやって引き出すかというのが一番のポイントだと思うんですが、その中で田中さんと友近さんが割と控え目にいて、ちょっと抑えぎみ、遠慮がちにいるというところが、いいシチュエーションの中にあるのかなと思いました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)