過去の議事録

2007年11月26日(月)開催 第56回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「ビビる大木のSPORTS☆STAR!!」

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
副委員長田中珍彦 
委員宮台真司 萩原健太 野地秩嘉 田中里沙 榎本敬子

局側出席者

余田 社長

入江 編成局長

水野 番組審議会事務局長

河野 経営企画室長

石垣 プロデューサー

番組内容について

『ビビる大木のSPORTS☆STAR!!』は今年の4月からスタートしたスポーツバラエティー番組です。パーソナリティーは、最近バラエティー番組では欠かせないビビる大木さんと生島淳さん。スポーツに興味がある人はもちろん、全く興味ない人でも楽しめるスポーツ番組です。今回のゲストは、ウエートリフティングの三宅宏実さん、そして、ロッテを解雇されたジョニー黒木さんの2人にお越しいただきました。

委員の主な発言

★ ビビる大木さんは、ラジオにとても向いている方だなと思いました。声のトーンも聞きやすいし、目線が、いろんなことに詳しくない一般の人と同じに感じられて、感心されたり、疑問を持ったりされるところにとても共感が持てました。
★ アシスタントのジャーナリストの生島さんは、いろいろなことにとても詳しくて、とても話し上手な方だと思います。ゲストの方との受け答えも、大木さんよりも踏み込んだことを聞かれていて、それでいてすごくご自身が前に出る感じがなく、とても好感が持てました。
★ 僕も生島さんは、すごくいいと思うんですけれども、唯一、「天声淳語」というエッセイ的に喋るのは、生島さんはいい人過ぎて向かないんじゃないかと思った。
★ うんちく寄りではなくて、人に寄っているなという感じがしました。増田明美さんの解説も、専門知識あるいは深い切り込みによって裏づけられているんですが、やはり渋井さんと野口さんという2人の方の戦略であると同時に、恐らくキャラクター、そうしたものにかなり踏み込んだ話をされていて面白いと感じました。
★ 元ロッテの黒木選手の話は、本当にスリリングでしたよね。こんな人を呼ぶというのはありなのかというか、よく出ていただけたなとか、いろんな思いで聞いておりましたけれども、黒木さんの苦渋が伝わってきて、聞いていて結構苦しい感じがする。そんなスポーツ番組って、今まで余り見たことも聞いたこともなかったので、これはすごいことだなと思いました。
★ 構成について、面白い部分が後ろのほうに寄っているのがやや残念な感じがしました。
★ 生島さんも、いろいろ書いたりもしていらっしゃいますけれども、ナイキとiPodの話とか、この辺は物すごく詳しくお話しされていて、今話題のナイキプラスの仕組みというのが、こういうふうにみんな活用されているんだなということが実体験としてうかがえたりとか、そういう効果もあってなかなか面白いなと思いました。
★ ウエートリフティングの三宅選手は、練習すると147センチが1センチ縮んじゃうんだとか、こういう詳細な人となりみたいなことがわかったりとか、練習の厳しさとか、そういうことが聞ける機会は余りないので、こういう機会があると、選手1人1人に光が当たっていくので、北京オリンピックを盛り上げていくためにも、すごい貴重なコンテンツだなと思いました。
★ 黒木さんについては、もう少し意地悪く攻めてみたらどうだったんだろう。トライアウトはやらないというプライドと、まだ呼びに来るんだという自信が、彼の志としては伝わるんですけれども、実際はもう少し揺れている面もあるんじゃないかなと思うんです。その揺れている面を何か引き出すとか、意地悪く突っつくとかという、もう少し感情的にさせる部分が、これだけ時間を割いていたんならあってもよかったんじゃないかなと思いました。
★ 黒木さんのゲストの件ですけれども、話すほうもすごくきつい感じだと思うんですよね。不安がいっぱいで、将来どうなるかわからないというところで自分の胸の内を吐き出すという、こういうのはインタビュー的に余りないと思うんですけれども、これは今までのスポーツ番組のインタビューではちょっとなかったかな、そういう新しさを私は感じました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)