過去の議事録

2007年10月22日(月)開催 第55回TBSラジオ&コミュニケーションズ番組審議会より
「中村尚登ニュースプラザ」

出席者(敬称略)

委員長山野 勝 
副委員長田中珍彦 
委員宮台真司 萩原健太 野地秩嘉 田中里沙 榎本敬子

局側出席者

余田 社長

入江 編成局長

水野 番組審議会事務局長

河野 経営企画室長

藤井 プロデューサー

番組内容について

『中村尚登ニュースプラザ』は今年で8年目になります。発生物のニュースと同時に、下村健一さんのコーナーとか小林信也さんのスポーツ、大宅映子さんの「辛口コラム」など、なるべく時事性に合ったものを取り上げながら、反面、1週間ではなかなか放送されなかったような視点で話題を取り上げるようにしています。この回からアシスタントが古瀬絵理さんに代わりました。

委員の主な発言

★ 全体的に、ニュースと為替情報、スポーツ、天気予報とテンポよくて、すごくコンパクトにニュースや情報が伝えられていると思いました。
★ ふだん生活していて触れることのない話題で、ちょっと難しい感じがしたんですけれども、逆にそういったことを知る機会としては余裕のある休日の朝に聞けてとてもいいチャンスだと思いましたし、ニュース番組としてまじめな感じの印象が持てました。
★ 1972年の曲が何曲か流されていたんですけれども、何で72年なのかという説明がなかったように思いましたし、ちょっと唐突な感じがしてしまいました。せっかくニュース番組なので、その年にあった大きなニュースとか、そういうことが聞けたらもうちょっと面白いのかなと思いました。
★ インタビューというのは、今やラジオでライブでやる以外に方法がないんじゃないかと思うぐらい、ほかのメディアには向かないと思っています。雑誌でもインタビューした相手に原稿を見せるような時代になったんで、芸能人のインタビューとか全く面白くないんです。だからこそ、録音よりも生で芸能人のインタビューする番組があったら、それはすごくいいことじゃないかな。「サタデートーク」をできればライブにしてもらって、朝来てもらって話をするだけで随分違うんじゃないかなと思いました。
★ 録音のものとスタジオでやっているものとの何となく色合いの違いみたいなところがちょっと気になりました。
★ 中村さんの喋りが非常にニュートラルでひっかかりがないということとの兼ね合いで恐らく出てくる問題でもあるかもしれませんが、番組構成的につくり込んだほうが、番組としてのあく、つまり、中村さんに余りあくがない分、番組としてのあくが構成によって生まれるのかもしれないというふうにちょっと期待をいたします。
★ 東京新聞の鈴木さんという方がコメンテーターだったんですけれども、何でもよく正確にご存じで、いろいろ解説もわかりやすくて楽しく聞けたなと思いました。
★ 古瀬さんの声については、落ちついたトーンですごく聞きやすいなと思ったんですけれども、最初はニュースが淡々とし過ぎて、耳から全部は聞き取りづらいかなと思いました。
★ 時間が経過するに従ってだんだん色合いが変わってくる。同じニュースでも、5時半台のニュースの言い方とちょっと変わってくる。それは、時間の経過をうまく意識されてつくられているなと思いました。
★ 小林さんの相撲の話で。「相撲部屋は生涯の生活を保障しているビジネスモデル」というのは欧米ではなく日本的なやり方、それはいいところも悪いところももちろんあるんでしょうけれども、「そういうものがあるというところから相撲全体を見ないと、単なる傷害事件だという視点からではだめなんですよ」という小林さんの視点は新鮮でしたね。
★ 全体的に中村尚登さんの落ちついた語り口、さすがベテランというか、その安定感がこの番組全体を支えているので、ある意味では、あくがないということになるのかもしれませんが、この放送の時間帯でいけば、こういう感じの静かなというか安定して聞ける、そういうふうなキャラクターというのが大変いいのではないかと思いました。

(TBSラジオ番組審議会事務局)