画像「吉村作治インド大紀行」

吉村作治インド大紀行

2005年2月13日 日曜日14:00から

※番組は終了しました

▼出演者

吉村作治(早稲田大学教授)、西山繭子(女優)

▼スタッフ

プロデューサー:城内彰秀
ディレクター:西嶋真司、阿佐部 伸一
製作:RKB毎日放送

▼関連リンク


みどころ

聖なる川に抱かれた人々の祈りの風景
〜吉村作治教授と西山繭子がふれたインドの優しさと真の豊かさ〜

 インドを旅していると必ず巡礼者たちの一団に出会う。手にしているのは真鍮製の壷やポリ容器。その中には、インドの人たちが神と崇めるガンジス川の水が入っている。ガンジス川で身を清め聖水を持ち帰る巡礼こそ、喜びに満ちた旅はないという。長く果てしない旅路の果てに、なぜ人は大河を目指すのか。大河に向かい何を祈るのか。ガンジスに託された人々の思いを探る。
 いろいろな聖地を訪ねたいと語る女優の西山繭子さんは、遥かヒマラヤの麓にあるガンジス源流へ。吉村教授は大河が海に出会う聖地ガンガサガルへ。サンガムを起点とした2つの旅が始まる。2500キロ離れた二つの場所は、数ある巡礼地の中でも僻遠の地であり、敬虔なヒンドゥー教徒でさえめったに訪れる事はない秘境である。
 遠い昔から絶えることのなかったガンジス川での沐浴。若い女性たちの巡礼グループに誘われ、西山さんも底冷えのする朝のガンジスに身を浸した。「神様はみんなのものよ。決してヒンドゥー教徒だけのものではないわ。」沐浴に来たおばさんたちが、やさしく声をかけた。インドは"3億を超える神がいる"ともされる多神教の国。貧富の差は激しくても人々は何事にも寛容だ。
 「お金やモノをたくさん持つことが重要じゃない。日本人は人よりお金持ちになることが幸せだと考える。人より偉くなることが幸せだと考える。でも本当はそうじゃない。インドではモノをもっていない人こそ優しい。食べ物でも何でも分かち合う気持ちを持っている。そこに、もしかしたら私たちが忘れかけている優しさの原点があるんじゃないかな?」旅の終わりに、吉村教授はこう語った。

その他

<吉村作治コメント>
・物質的には豊かと言い切れない人でも、家族の絆、友達との絆を大切にして他人を思いやって生きているインドの人たちの毎日は私たち日本人が忘れてしまった、決 して忘れてはならなかった本当の意味で豊かな暮らしに思えた。
・地球上では"一神教と多神教"とか"一神教と一神教"がぶつかって戦っている。一神教はどうしても"自分たちだけ"という価値観が強い。そのあたりが今、地球上でぎくしゃくしているんじゃないかな。多神教のインドは自然を敬い、人を敬う心が感じられる。悠久の大河・ガンジス。それを育んでいる人・歴史・文化。その中の"優しさ"がキーワードなのかもしれないね。

<西山繭子コメント>
 インドのこどもたちは瞳がくりくりしててとても人なつこい印象でした。大人も私がリシケッシュの川辺で巡礼に来ていた18歳のスミタとターナに「私は日本から来たんだけど、私も沐浴して構わないの?」と尋ねると、まわりにいた人々が口々に「もちろん!神様はみんなのものよ。決してヒンドゥー教徒だけのものではないわ。」「ガンジスは心が広いからだれでも受け入れるのよ。」と言ってくれて、私のような異教徒でも受け入れてくれる優しさを感じました。