カムイの海に春が来た 堤真一、北の離島に乾杯

2015年5月17日(日)ごご2:30から

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みどころ

北海道の離島で生き抜く3人の「海人」。 驚きと感動に満ちた暮らしぶりと、荒海から生まれた絶品食材を “旅人”堤真一が見つめ、味わう。

時化る日が多く危険なことから、アイヌの人たちが「カムイ(魔)」が潜むと信じた北海道の日本海。
絶品食材が生み育てられる「食の宝庫」でもある“カムイの海”の離島で暮らす3人の“海人”、その生き様に迫る。

住民が一人だけという礼文島の集落。漁ができない冬の間、84歳の漁師は「書」と向き合う。「嵐の海に生きる戦い」。彼が綴った力強い毛筆の数々に、旅人・堤真一は胸を打たれる。文字に込められた思いとは。

食通が世界最高級の味と絶賛する羊肉が焼尻島にある。牧場主はその羊肉を「日本海からの贈り物」だと言う。いったいどういうことなのか。

堤真一は、北海道南部の松前小島の周辺で半世紀以上潜り続けている海女にも圧倒される。御年80歳。腕の骨を折ってもなお潜りたいという“最北の海女”。その胸の内を聞く。

北海道の3つの離島を舞台にした驚きと感動を堤真一とともに見つめる。

内容

礼文島に、住民がたった一人という集落がある。
かつてはにぎやかだった集落も、ニシンの不漁と住民の高齢化で衰退の一途をたどった。
今では84歳の漁師が一人暮らすのみ。
漁に出られない冬の間、漁師は窓を叩きつける吹雪の音を聞きながら「書」と向き合う。
「嵐の海」「働く輝き」「生きる戦い」。
武骨ながらも力強く、躍動感に満ちたその文字に、旅人・堤真一は魅せられる。
「最期までここにいたい」と語る漁師。堤は酒を酌み交わしながら、人生の意味をかみしめる。
   
焼尻島には世界で通用すると絶賛される食材がある。
食べた瞬間、堤もうなったその食材はサフォーク種の羊肉。
食通たちが世界最高級の味と称える羊肉が、なぜ北海道の離島にあるのだろうか。
秘密を解く鍵は島の牧草にあった。まさに日本海の荒波の贈り物だ。
   
北海道南部の松前町に80歳の海女がいる。今も現役、日本最北の海女だ。
沖合にある松前小島周辺の海で、半世紀以上にわたりコンブを採りつづけている。
堤の訪問に顔を赤らめた海女だが、海の中ではまるで別人。1回40秒の潜水を1日に200回も繰り返す。それでも全盛期の4分の1ほどだという。
その圧巻の潜りを見て言葉を失った堤。
去年、転んで腕の骨を折ってもなお潜りたいという、海女の胸の内を聞く。
    
遅い春を迎えた北海道の3つの離島から、あたたかな感動を伝える。

出演者

旅人:
堤真一

スタッフ

プロデューサー:
河野啓


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