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月曜ゴールデン『遠い国から来た男』
2007年7月23日 月曜日よる9:00から
▼出演者
仲代達矢
栗原小巻
杉浦直樹
高野志穂
小室等
▼スタッフ
製作テレパック:TBS
脚本:山田太一
音楽:小室等
演出:高橋一郎
プロデューサー:森下和清
▼みどころ
過去へのこだわりと、人の心のかすかな移ろいを細密画のように描き込んだ山田太一の快作
人生にひとつの区切りをつけ、これから向かう先を模索する初老の男女三人の心のひだを細密画のように描き込んだ山田太一の快作。仲代達矢、栗原小巻、杉浦直樹の三人が技を競う。
半世紀近く前、フィアンセの典子を日本に残し、海外単身赴任中に政治闘争に加担した末に投獄された商社マンの雄作。彼の同期入社・卓己と典子は中米にいる雄作を救い出そうと奔走するがコンタクトさえ取れなかった。その後、複雑な思いのなか典子は卓己と結婚した。
その典子に一目会いたい、と雄作は意を決して日本に降り立った。平穏と惰性に包まれた卓己と典子夫婦が一瞬にしてざわめき立つ。この二人にとって雄作は心に封印し、二度と言葉にしてはならない存在だった。
46年もの間、心に刺さった小さな棘の痛みを感じながら平静を装って来たそれぞれの本音がぶつかり合い、研ぎ澄まされたセリフと沈黙が急流のように交錯する。なんにもない日常に投げ込まれた"遠い国から来た男"は夫婦の心を裸にし、やがて妻の典子は"遠い国"について行くと宣言する。
過去へのこだわりと、人の心のかすかな移ろいを優しくとらえた山田太一ワールドの真骨頂がここにある。
▼内容
中米の国サン・ハイメに暮らす津山雄作(仲代達矢)は46年ぶりに日本の地を踏んだ。国を棄て、国籍も変えて二度と降り立つことはないと心に決めた日本に足を向けたのは亡き母の墓参と、死ぬまでにもう一度会いたいと願う人を訪ねるためだった。雄作と結婚の約束までして離れ離れになってしまった岡野典子(栗原小巻)との再会のため、旅行会社の矢川香(高野志穂)は走り回る。
雄作はフィアンセの典子を残してサン・ハイメに単身赴任中に暴動に巻き込まれた。典子や同期入社の岡野卓己(杉浦直樹)が面会を懇願しても、投獄された雄作の顔を見ることすらできなかった。その後典子が卓己と結婚したという話を雄作は彼の地で聞いた。以来、日本の全てを忘れようと雄作は必死で暮らしてきた。年老いてから若い妻をめとり、子供にも恵まれたが、その妻も去年病死した。
典子にどうしても一目会いたい。香の仲立ちでようやく典子との再会が実現することになったが、約束の場所に現れたのは夫の卓己だった。何故典子は来なかったのか? わだかまりをもったまま別の国に暮らし、連絡も取らないまま半世紀近く経った二人の男は、探り合いながらお互いの思いをぶつける。結局、卓己は典子に会わせると雄作に約束する。
やがて、雄作と典子が46年ぶりに再会する。着飾った典子を眩しそうに見つめる雄作。二人は長い空白を一気に乗り越えた。妻のことが気がかりになった卓己は二人に合流。その時、典子は雄作とサン・ハイメで暮らすと言い放った!