画像「スペシャルドラマ『僕たちの戦争』」

スペシャルドラマ
『僕たちの戦争』

9月17日日曜放送よる21:00から

※番組は終了しました

▼出演者

森山未來

上野樹里

内山理名

古田新太
麻生祐未

篠井英介
桐谷健太
浅利陽介

樹木希林

▼スタッフ

製作:TBS、TBSテレビ
原作:
荻原浩「僕たちの戦争」(双葉社刊)
脚本:山元清多
プロデューサー:
八木康夫、那須田淳
演出:金子文紀

みどころ

この秋、2時間規模のスペシャルドラマとして放送決定!!
『さとうきび畑の唄』、『広島・昭和20年8月6日』に次ぐ
戦争をテーマにしたスペシャルドラマの第3弾
『僕たちの戦争』
 今回のテーマは若者。若くして戦争の犠牲となった回天の乗組員のストーリーと現代の若者の戦争に対する意識に注目した作品です。
原作は、渡辺謙の主演で話題となった映画、『明日の記憶』の原作でも知られる萩原浩。主演は森山未來。森山は現代と過去とに生きる二人の若者の両方を演じます。

あらすじ

 2006年夏。台風が通過したばかりの海にサーフィンをしにやってきた男がいた。彼は、尾島健太(森山未來)。波は大荒れにもかかわらず、健太は海に向かってパドリングを始めた。
 今、まさに健太が沖に向かってサーフボードに体を預けているその海の上空を、昭和19年夏、九十三式陸上中間練習機が飛んでいた。操縦するのは石庭吾一(森山未來・二役)。年の頃は健太と同じぐらい。今しっかりと操縦桿を握っている吾一の遠くで稲妻が走る。と同時に彼には飛行機のエンジン音が聞こえなくなり、前方の視界が歪み意識が遠のいていく。
 一方、現代の健太にも、大きな波を捉えようとした矢先、目の前の大きな半透明の壁が立ちはだかり気が遠くなっていく。
 そして、お互い目を覚ました所は、今まで見た事のない風景が広がる場所。どうやら2人は、何の偶然からか入れ替わってしまったらしい…。
生きる時代を交換して数奇な運命に陥ってしまった若者が、それぞれの視点から、太平洋戦争をどのように見つめるのか。また、戦争という状況下で、人間の精神状態はどのように変わってゆくのかを、真剣に考えさせられる問題作になることは間違いないだろう。

コメント

森山未來さん

 台本を読む前に原作を読みました。とても読みやすかったです。そして、航空隊、海軍の回天、現代の話と、とても情報量も多いです。その原作が台本になり、自分が挑むのは、時代を超えての二役。それは、役者としてはとても魅力的なことです。何より、過去と現代で自分と同年代の人間が描かれているということが魅力的です。
 台本を読んでの感想は、時代が違って、表面的なことは違っていても、人間の中身、根本的な感情は変わらないということが非常に良く描かれている、と思いました。ありきたりな言葉でいうと、私が演じる役の、健太と吾一は、タイムスリップをするのですが、過去からやってきた吾一も、過去へ行った健太も、違う人物なのに根本的な人間性は変わらないということが、よく描かれています。
 TBSでは、『さとうきび畑の唄』、『広島・昭和20年8月6日』と戦争をテーマにした作品を続けて制作していますが、私にとって戦争は、自分がイラクにいるわけでもなく、戦闘地域に赴任している親戚や知人がいるわけではないので、人ごとに思えるということが無くはないです。しかし、何かに対して戦うということを否定するつもりも無いです。ただ、戦争が色々な人や物事を巻き込んできたのは事実です。この原作や台本を読んで実感したのは、特に若い人が戦争中の精神に巻き込まれてしまうだろう、ということ。今も昔も、歴史的背景は違っても、そういった、人間の中にある精神を利用し、利用されるのが戦争なのだと思います。
 このドラマを見て、戦争の是非よりも、自分たちが生きている今も、健太と同じ気持ちになってしまうかもしれない危機感などを認識してもらえたらと思っています。

八木康夫プロデューサー

 2003年『さとうきび畑の唄』、昨年『広島・昭和20年8月6日』と、戦争をテーマにした作品を続けて制作しました。ドラマの作り手として、視聴者に、戦争の悲惨さを伝えたいと制作したこの2本で、予想をはるかに超えて、特に、若い人たちからの意見を頂きました。彼らは、他人事と思っていた戦争を考えるようになったという感想をくれました。放送された番組を、学校の授業として、みんなで見ました、という意見も頂きました。そんな若い人たちに、もっともっと、戦争について考えて欲しい、そして、今後歴史を語り継いでいく若い人たちに、そうした真実をもっと知って、自分たちのもっと後の世代に語り継いで欲しいと思い、今年も、戦争をテーマにした作品を制作することにしました。
 今回の作品には、原作があります。私はこの原作を、発売されてまもなくに読み、映像化したいと、すぐに出版社の方を通じて萩原浩さんにお願いをしました。
 『さとうきび畑の唄』は、明石家さんまさんに出演して頂いたことで、ごく普通の人たちが戦争に巻き込まれて行く様を、より身近に感じていただくことができました。『広島・昭和20年8月6日』は、松たか子さん、加藤あいさん、長澤まさみさん演じる三姉妹たちの命を一瞬にして奪ってしまった原爆の残酷さを世に投げかけました。そして、今回は、先ほども述べましたが、今後この歴史をしっかりと語り継いで行ってもらう若い人たちの物語にしました。キャストも、若い世代に人気があり、しっかりとこのメッセージを伝えられる方々にお願いしました。私たちが生きている現代と、全く知らない戦時中という時代を、視聴者の方々にも、自分が明日には、この登場人物達と同じ状態に陥る可能性があるかもしれないと、何かしらの危機感を持ってくれたらと思っています。今回は、あえて言うならコメディータッチなドラマ作りになっています。楽しく見ていただきながら、是非、自分なりの何かを感じて欲しい、そう思っています。