10月井上社長定例記者会見


10月29日(水)、TBS役員大会議において、井上社長の定例記者会見が行われましたので、その概要を広報いたします。

2003年10月30日
TBS総務局広報部

<NTV視聴率「不正」について>
視聴率は本来、傾向値であってそれを絶対値と錯覚した悲劇なのかもしれない。 マスメディアとして出来るだけたくさんの人に見てもらいたいのは人情で、視聴率が高いに越した事はない。かつて、TBSが視聴質を主張し今も研究中だが、視聴者の満足度や好感度をはかりたい、知りたいという思いはある。しかし、それを数値にするのはなかなか難しい。
今は視聴率とうまく付き合っていく、つまり、励みにしたり反省材料にしたりしていく事が我々の視聴率に対する姿勢ではないかと思う。

この件を受けて、それぞれのレベルの会議などで倫理観の徹底について注意喚起した。不正をしてはいけない。正々堂々と勝負した上の結果は受け止めるが、もとのモノサシを延ばしたり縮めたりするのはこの業界のルール違反だ。

NTVのプロデューサーが、TBSの番組も見るよう言ったとされているが、NTVが調査中であり、まだ事態がはっきりつかめていない。調査結果を待ちたい。
視聴率のサンプル数を増やした方がいいという議論については、専門家の意見を待ちたい。



<10月改編について>
ドラマの金曜「ヤンキ−母校に帰る」日曜「末っ子長男姉三人」は反響がいいようだ。火曜「ぴったんこカン・カン」は1時間化して視聴率も上向き、TBSらしい番組になった。
バラエティはまだまだ始まったばかりで、土曜「バク天!」「探検!ホムンクルス」などは、手直しをしながら徐々に浸透していけばいいと思っている。
これから秋ですからレギュラー番組を落ち着いて見て頂きたいと思っている。



<中間決算の見通しについて>
まだ集計中だが、8月に第1四半期に出した予想、売上高1275億円・経常利益92億円・当期利益20億円をほぼクリアできるようだ。経常利益はもう少し上にいけるかもしれない。当期利益は赤坂再開発の建物の取り壊し、除却損を上期に前倒しで計上する関係で、もしかしたら20億円にとどかないかもしれない。



<営業状況について>
5月、7月のスポットの落ち込み大きく、売上が落ちた。またタイムも伸びていない。従って、上期は減収になるかもしれない。

10月以降のスポットは、いまのところ順調だ。前年並みにいければ通期の着地はそこそこ達成できるかなという状況だ。



<スポーツ関連について>
日本シリーズは白熱した試合が続いて高視聴率だった。
日本シリーズのようないい試合をすれば見てくれるし、プロ野球というソフトはまだ充分受け入れられると思う。来年は横浜ベイスターズもいい試合、真摯なプレーをして欲しい。そうすれば視聴率にもつながり、球場の観客動員にもつながると思う。






以上