コンテンツへジャンプ

ここからコンテンツです

唐招提寺展ー国宝 鑑真和上像と盧舎那仏ー

唐招提寺展ー国宝 鑑真和上像と盧舎那仏ー

はじめに

はじめに

鑑真和上坐像 ©久留幸子

 唐招提寺は、日本に正式の戒律を伝えるため、12年にわたる様々な困難の末に来朝した中国の高僧・鑑真和上により創建された律宗の総本山です。長い艱難辛苦の末、目が不自由になりながらも不屈の精神で来朝した鑑真和上の生き方は、時代を超えて多くの人々を感動させてきました。

「金堂平成大修理記念 唐招提寺展―国宝 鑑真和上像と盧舎那仏―」は、唐招提寺金堂の平成大修理を記念して、来る2005年1月12日(水)から3月6日(日)まで、東京国立博物館、唐招提寺、TBS、日本経済新聞社の主催で開催されます。また、本展はTBSが創立50周年を記念してスタートした「唐招提寺2010プロジェクト」の頂点ともいうべき展覧会です。

盧舎那仏坐像 ©久留幸子

 本展は天平時代を代表する建築として名高い同寺金堂と御影堂の堂内再現を二大コンセプトとしています。金堂再現では、唐招提寺の本尊で、本展が寺外初公開となる国宝・盧舎那仏坐像を中心に梵天・帝釈天像と四天王立像(いずれも国宝)を配し、天平の造形空間を実感していただきます。一方、御影堂再現では肖像彫刻の名作・鑑真和上坐像(国宝)と東山魁夷の障壁画をあわせてご覧いただきます。鑑真和上の崇高な精神を今に伝える唐招提寺の名宝が、無言の中にも現代人に語りかける様々なメッセージを、静かに受けとめる機会になればと思います。