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私がテレビの仕事をやるようになったころは、1年連続のドラマというのもありましたけど、それが1年か2年くらいのインターバルでパート5まできたということには、私自身もびっくりしているんです。ドラマをやっていない間も、「次はいつですか?」とみなさんにお声をかけて頂きますし、私よりもストーリーをよく覚えていらっしゃって、「どうしてあんなこと言ったの?」なんて言われることもあるんですよ。シリーズが終わった時に、「来年また渡鬼をやりますから」というような話は出演者には全くありませんから、次のことはお答えできないんですけど…。
この10年間では、山岡久乃さんという岡倉のお母さんとしても、ひとりの役者さんとしても、本当に大切で大好きな方が亡くなるという悲しい出来事もありました。でも、その出来事以外は、皆さんお元気ですし、お父さんなんて、逆に“若返ったかしら”なんて思うくらいなんです。私自身は、50代という仕事をする女性として結構大変な時期を迎えていますし、10年前と比べると“年をとったな”と思うこともあるんですけど、弥生さんだって私と一緒に年をとっているんですよね。あかり役の山辺有紀ちゃん、武史役の岩渕健くんも、いまは立派になって、普通の親御さんが体験するようなことを、ドラマの中で疑似体験した感じです。
弥生さんというキャラクターを演じるにあたっては、悩んだりしたこともあるんです。世の中がいろいろ変わっていく中で、人間も、さまざまな経験をしていくわけですから、そういう状況下で、その人の心の"鬼"みたいなものが出てくることもあるんですよね。ただ、弥生さんは、最初はそういう部分がまったくないところから始まったので、橋田先生がお書きになる弥生さんの"鬼"の部分が段々出てくると、どうやっていままでの弥生さんと接点を見つけていくか、とまどいつつ、苦しみつつ、闘いつつやった10年間だった気もします。私も、岡倉の家族にも、野田家の家族にも、弥生さんという役にも強い愛着がありますけど、長山藍子としては、弥生さんに、もう少ししっかりしなさいよ、思慮分別を持ちなさいよ、と言いたいこともありましたけどね(笑)
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