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「渡る世間は鬼ばかり」の魅力は、殺人があったり、ベッドシーンの色恋沙汰があったり、奇をてらったものがあるわけじゃないけど、本当にチビちゃんから一番年上の赤木春恵さん、その次の私のような世代まで、幅広いでしょ。そうすると、どこかで自分の人生と接点があるというか、共有できるところが必ずひとつはあると思うんです。そこを足がかりに見ていくと、嘘っぽくないんじゃないでしょうか。
このドラマには、知っている方が大勢出ていらっしゃったから、俳優としてではなく、視聴者としてずっと見てきたんです。だから、タキさんが初めて現れて、それまでの登場人物はみんな戸惑うことになりましたけど、私自身がみなさんのことを良く知ってるから、演じやすかったんです。山岡久乃さんとは俳優座時代から一緒にやってきた戦友でしたから、山岡さんが演じていらした節子さんの話をする時も嘘っぽくなくイメージが湧きますし、タキさんは、きっと節子さんから嫌っていうほど娘さんたちの話や旦那さんの話を聞かされてきたんですよね。だから、「おかくら」に来た時も、「ホントだ!」って思うことばっかりだったんでしょう。
実際、そういうセリフがパート4の時にありましたけど、初めて会ったはずなのに、初めて会ったような気がしない。「節子さんが言ってた通りだわ!」という感覚は、私自身が視聴者としてずっとこのドラマを見てきたこととぴったりリンクするんです。私にも、たくさん共有できるものがあって、そこには少しも嘘がないんですよね。
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