推理クイズ

〜作り方〜
推理クイズにはたくさんの要素があります。アリバイトリックは時間のパズル。ダイイングメッセージは暗号解読。ウソを見破る、観察力と判断力。そして状況を覚える記憶力。事件の証拠には生活の知恵の知識も必要です。
あらゆるパズルの応用問題となる、この推理クイズ。
少々物騒ですが、自分をあらゆる状況に置くと仮定して方法を考えるというのも一つの手です。もし、自分があの人に殺されたら、本人にはばれないどんなメッセージを残せばいいのだろう。この部屋を密室状態のままで脱出する方法は?
自分が名探偵になった気分になって、あれこれ考えていれば、すばらしいトリックが思いつくかもしれませんよ。

【悪い例】
問題:ある日、一人の女性が刺殺された。犯行現場は完全な密室。しかし、ベランダの足跡から犯人は窓から逃げたことがわかった。部屋には放し飼いにされたリクガメが一匹。さらに窓のクレセント錠には土臭い匂いが。犯人はどんなトリックを使って、窓のクレセント錠をロックし、密室を完成されたのだろう?
答え:犯人はごぼうを縦に細長く切ってひも状にし、カメの体とクレセント錠にくくりつけた。リクガメが歩き出すと、ごぼうのひもが引っ張られ鍵がロック。さらに、ロックされスルリと抜け落ちたごぼうは、草食のリクガメが食べてしまうため、証拠が残らない。
答えを聞くと、なるほどと思うでしょうが、果たして本当にこんなことが出来るのでしょうか?このトリックも、カメが鍵をロックできる力で引っ張ることが出来るのか疑問です。 推理トリックはつい頭で考えがち。実際に出来なければ、クイズとしては不成立です。

【良い例】
問題:ある日、一人の女性が刺殺された。殺害時間は、悲鳴を聞いた隣人の証人から午後2時と判明。女の彼氏が容疑者だが、その男にはアリバイがあった。
その日、男は公園へ散歩に出掛けており、携帯電話についたカメラで、噴水を前に自分の写真を撮っていた。その噴水は時間ちょうどになると、その時間の数と同じだけの本数、水が上がる。男の写真の噴水は2本の水が上がり、2時を現していた。その際、犯人はこの男なのだが、果たしてどんなトリックでアリバイ工作の写真を撮影したのか。ただし、公園の噴水を管理する役人だったわけではない。
ヒント:男が写真を撮った時間は3時。3本の噴水は三角形の頂点の位置で上がる。
答え:男は女を殺害後、公園へ行き、3時に3本が2本に見える角度の噴水をバックに撮影を行ったのだ。
大掛かりな仕掛けから、小さなひらめきまで、推理トリックはこれまで数多くの作品となって世に送り出されています。あなたの独創的なアイデアが生んだ、奇想天外なトリックこそ、100万円への第一歩となります。


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