第4話のトリック解説


今回は、現場に残された複数の小道具に、少しずつヒントが隠されていました。それに加え、被害者の性格や社長の性格を知っていくことで、真実が浮かび上がってきましたよね。
被害者が『高所恐怖症』であったこと、棚に戻されたファイルの違和感などから、しのぶは今回の事件が自殺でも殺人でもなく、事故であると検証。米岡の死を自殺に見せかけようと偽装工作したのは会長・西丸仙兵衛で、社長である息子に社員たちが苦しんでいることを解ってほしいがゆえの苦肉の策だったのです。

しかし、そこでドンデンがもう一つ!米岡が落ちた窓についていたブラインドのレール部分の曲がり方に、鑑識から疑問の声があがったのです。強度からして、ぶつかったりつかまっただけではそこまで曲がってしまうとは思えぬレールに、一点に集中して大きな力がかかったのではという疑いから、今回の事件は事故ではなく、ブラインドのレールにヒモを引っ掛けての首つり自殺だったということが判明(現場に残されたヒモに被害者の指紋が残されていた)。
米岡の死因は、飛び降り自殺でも他殺でも事故でもない、正真正銘の首つり自殺だったのです。

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