インタビュー

演じていらっしゃる夏目とは、どんな人物なのでしょうか？

化学兵器とか爆発物とかそういうものを成分分析している、いわゆる化学 (ばけがく) の研究者ですね。人間的には未発達なところがある… というか、年齢のわりに大人じゃない人。研究などの面では実績も残しているようですし、すごい人なんでしょうけれど… セリフなんかを見てみると、けっこうバカですね (笑)。最初の頃は、あからさまに九十九のことをバカにしていましたけれど、後半はだんだんとその活躍を認めるようになってきました。

夏目は、人をイラッとさせる話し方が特徴的ですよね (笑)。

特にイラッとさせるような話し方を意識しているわけではないのですが、用意されているセリフがいつもそういうことなので、それを自然と口にするだけでイヤミっぽく聞こえるのかもしれません。
態度もちょっと、人を小ばかにしたようなところがありますしね…。

今回が連ドラ初出演だそうですが、木村拓哉さんとはいかがでしたか？

木村くんとはこれまで何度もバラエティ番組ではご一緒させていただいているんですが、ドラマの現場はもちろん初めてでしょ。役者さんの中には、ドラマの現場に入ると少しピリピリされる方もいらっしゃるから、最初はどんな感じで接したらいいのかわからなくて、少しおっかなびっくりだったんですよ (笑)。でも、木村くんは木村くん。いつでも自然体だし、普段とまったく変わらない感じで接してくれたので、安心して話しかけることができました。

ドラマが始まる直前に放送された 『 キズナ食堂 』 では、「 ウーチャカ 」 というあだ名で呼んでくれるよう、木村さんにお願いしていらっしゃいましたが…。

そうなんです。その後、何度かは 「 ウーチャカ 」 と呼んでくれたんですけどね…。今でも時々思い出したように呼んでくれることはあるんですけれど… イマイチ木村くんの中では、定着していないんじゃないかな (笑)。そもそも普段の会話の中で、互いに名前を呼び合うような機会ってなかなかないですからね。現場で会っても 「 おはようございまーす！」 から会話が始まるので、僕も 「 木村くん 」 と声をかけることはあまりないですし…。でも、この間メイク室で会ったときには、「 ウーチャカちゃん、ウーチャカウーチャカ〜 」 とかなんとか、ずーっと言っていましたけど (笑)。

九十九は変わった性格をしていますが、木村さんの “変わっている” と思うところはありますか !?

本人はこういうふうに言われるのを嫌がるかもしれないですけれど、木村くんっていわゆる 「 スター 」 じゃないですか。こっちが勝手に抱いているイメージなのかもしれないけれど、彼は誰から見ても 『 理想的なカッコいい男 』。でも、木村くんってあえてそれを裏切るような行動をとったりもするんですよ (笑)。本人は意識してかしていないのかはわかんないですけど、「 『 スター 』 は普通そんなこと言わねぇだろう 」 とか、「 『 アイドル 』 はそんなことしないでしょう 」 ってこちらが思うようなことを平気でやってのけちゃう。そこがまた逆に、カッコいいんですよねぇ…。
そういうところがまた、魅力的だなぁって思います。

夏目としては今後、どんな活躍をしたいとお考えですか？

そりゃぁねぇ、すごい重要な見せ場があったらいいよねぇ…。希望としては、銃撃戦かな (笑)。銃撃戦に参加した夏目が、ものすごく強い男をやっつけたりとかして「 え !? 化学関係ねーじゃん 」 … みたいなね (笑)。意外な事に、夏目が腕っ節で事件を解決するみたいな展開があったら面白いと思うんですよ。夏目が爆弾より強かったら、ちょっと笑っちゃいますけどね (苦笑)。

ここのところ、映画にドラマに… とお芝居に挑戦されていらっしゃいますが、今後の展望は？

この 『 MR.BRAIN 』 で、初めて連ドラにも挑戦させていただきましたけど… いやぁ、別に僕はねぇ。まぁ言ってみりゃ、お笑いもお芝居みたいなものなので、本業とまったくかけ離れてたことをやっているとは思っていないんですけれど、普段はずっとバラエティばかりなので、周りの人には 「 ちょっとアイツ、芝居づいてるんじゃねぇの？ 」 なんて思われちゃうわけでしょう (笑)？
「 アイツは役者に移行しているんじゃないか 」 みたいに思う人もいると思うんですけど (特に相方の太田とか)… それは別に思ってませんから！
もちろん、オファーがあれば断る理由はないですけどね (笑)。