コンテンツへジャンプ

ここからコンテンツです

2009年5月23日(土)よる7時56分スタート(初回100分SP)

インタビュー

Vol.08 SHIHO (マリコ 役)

初のドラマ出演ですが、お芝居に挑戦された感想をお聞かせください。

「 気持ちを表現する 」 という部分はモデル業にも共通することなのですが、やはり見せ方のアプローチが違うので難しいですね。ドラマ (役者) のお仕事って、表面には見えていない 「 演じる人の内面 」 が問われるので、今まで以上に自分の内面を意識するようになりました。

ドラマの撮影のテンポや流儀には慣れましたか?

同じシーンを何度も角度を変えて撮影したり、関わっているスタッフの人数も多かったり…。最初は本当に驚きの連続でした。私はセリフも出演シーンも少ないですが、それでも撮影時間が長いと感じるのですから、みなさん本当に大変なんだろうなと思います。
モデルの場合はわりと自分のペースで撮影させていただくことが多いのですが、お芝居の場合はみなさんとのタイミングや共演者の方とのセリフを発する順番もありますし、何度も入念に同じシーンのお芝居を繰り返したり、まだまだ慣れない事が多いですね。
いまだに、遠いカメラで撮影しているときは自然な演技ができるのですが、近いカメラだとやはり緊張してしまって…。でも、初めて経験することばかりで面白いです。

バラエティではこれまで何度かご一緒されている木村さんですが、役者同士として向き合ってみていかがでしたか?

木村さんは、セリフしか書かれていない台本の中で、どんどんと “オリジナルの動き” を加えて演じられる方なので、同じ作品に参加させていただくことができて刺激的でした。例えば、ただ喫茶室で会話するようなシーンでも、のどになにかをつまらせて飲み物を飲むとか、ただこちらを振り返るだけのシーンなのに、口いっぱいにバナナを頬張っているとか…。木村さんは、どのシーンも必ずなにか“オリジナルの動き”を取り入れていらっしゃるんです。あれは木村さんが 『 九十九 』 という人物をイメージして、いろんなアイデアを考えていらっしゃるんですよね。
お芝居の初心者としてはとても勉強になりましたし、そんな木村さんのようすを間近に見ることができて感動しました。

マリコは、登場シーンから九十九と顔を近づけあっていましたよね (笑)。数センチ先に木村さんのお顔があるというのはどんな気持ちでしたか?

監督から、自分で想像していた以上に 「 もっと顔を近付けて!」 という指示があり、もちろん恥ずかしいという気持ちもあったのですが… あのシーンを撮影した日がちょうどクランクインだったので、「 とにかく失敗せずにお芝居をしなくちゃ 」 という気持ちが先行して無我夢中といった感じでした。正直、まったく余裕がなかったんです (笑)。でも、こんな経験は2度とできないでしょうし、木村さんと共演させていただくことができて本当に光栄に思っています。

マリコを演じる上で、気をつけていらっしゃることはありますか?

マリコさんという人は、私よりもすごく大人でしっかりしていて…。ちょっと “オバちゃんキャラ” も入っていて、面倒見がよさそうな人なんですね。事前にスタッフの方に何度か演技の練習をしていただいたのですが、そのときに 「 もっと落ち着いていたほうがいい。ちょっと大人っぽい感じで 」 というアドバイスを受けたんです。なので、私はもともと声も高いしせっかちな性格なのですが、マリコを演じるときだけは、できるだけ声のトーンを抑えて落ち着いて取り組むよう心がけていました。… 結局はいつも緊張して、慌ててしまうんですけどね (苦笑)。

SHIHO さんといえばファッションですが、今回こだわった点などはありますか?

『 清潔感がありながらも“ちょっとセクシー”さを残しつつ、女っぽい感じ 』 というのは、自分の中で意識しています。今回は、お洋服がどうこうというより、「 洋服 」 と 「 アクセサリー 」 と 「 髪型 」 のトータルバランスに一番気を使っていますね。色だったり、テイストだったり、形だったり…。「 服装に合う髪型 」 とか 「 マリコらしくいられるメイク 」 とか、自分が一番しっくりくると思うものを選んでいるつもりです。ただ、なんでも私ひとりで決めるのではなくて、メイクさんや、スタイリストさんと、「 これがいいね〜 」 と言い合いながら、みんなで相談しあって決めています。

キャストやスタッフについてお聞かせください。

関わっている人の数が多いだけでなく、監督さんだったりカメラマンさんだったり…。ひとりひとりがとてもエネルギッシュで個性的で、この現場は本当にパワフル!みなさんパワーのある方ばかりなので、ひとつのところに集まるエネルギーの量がものすごいんですよ (笑)。
私の日常生活において、『 MR.BRAIN 』 の撮影に来ることが脳を活性化する時間になっています。目が覚めるような気持ちといいますか、普段会わない人たちや雰囲気が本当に刺激的で…。
現場に足を運ぶたび、若返るような感じがします (笑)。

キャストの方の中で、よくお話される方はいらっしゃいますか?

同じ現場になることが多い (綾瀬) はるかちゃんとは、よくお話させていただいています。
彼女は本当に面白いですよね。一緒に演技をしているとやっぱりかわいいなぁと思います。オンとオフの切り替えも上手ですよね。普段はボーっとしていらっしゃるけれど (笑)、カメラの前に立つと 「 パッ 」 とスイッチが入って、すぐに役になりきれるところがすごいなと思います。

登場するキャラクターの中で、気になる人がいらっしゃるとか !?

実は私、『 隠れ丹原ファン 』 なんですよ (笑)!でも、まだ撮影現場でお会いしたことがなくて…。
丹原さんは刑事なので、いつも外で仕事をしていらっしゃるじゃないですか。逆に私は科警研かカフェにしかいないので、なかなかお会いできないんですよね…。
一番好きだったのは、顔にネズミ (六三四) を置かれて 「 ウワーッ!」 と叫んでいたシーン。あの“ルパンを追う銭形警部”みたいなキャラクターが大好きなんですよ (笑)。唯一会えない存在だから、余計に気になってしまうのかもしれませんね。いつもイライラしている感じもツボだし、マユゲをキレイに整えていらっしゃるところもかなり気になります… (笑)。

オンエアはご覧になっていらっしゃいますか?

はい。私が出ているシーンは一瞬で終わってしまうのですが (笑)、台本と照らし合わせながら 「 あれがこういうふうになったのか〜 」 とか 「 あの人がこういう演技するのかぁ 」 なんて、味わいながら楽しんでいます。共演させていただいているみなさんがテレビに映ると、知り合いが出演しているような気持ちになって、なんだか不思議な感覚ですね。

今後もお芝居には挑戦されるのでしょうか?

「 いい表現者になりたい 」 という目標があるので、今はなんでも挑戦してみたいです。モデルのお仕事だけでなく、演技を勉強するということは、私にとってとても大事な事になっています。人間って、出会った人やもらった言葉で考え方も変わるものですし、さまざまな経験を積み重ねることで、自分自身が成長していけるんだと思うから…。
これからも前向きに、チャレンジし続けていきたいです!

(photo)