映画「おしん」

10月12日[土]全国ロードショー

世代を越え、国境を越えて愛されてきた涙と感動の名作、遂に映画化

1983年、NHK朝の連続テレビ小説として放送され、社会現象になった「おしん」。山形県の寒村に生まれ、口減らしのために奉公に行き、苦難を強いられても決して負けることなく生きるおしんの姿は、日本全国に旋風を巻き起こし、テレビドラマの歴代最高視聴率となる、平均52.6%、最高視聴率62.9%という驚異の数字を記録。さらに、これまで世界68の国と地域でも放送され、国境を越えて人々に愛されてきました。
原作は橋田壽賀子。50年近くテレビドラマの第一線を走ってきた橋田の代表作となる「おしん」。生きる力、信念、親と子をテーマに、現代を生きる全世代に贈る映画が誕生します。
おしんを演じるのは、オーディションで、約2500人の中から選ばれた、新人・濱田ここね。母・ふじに、上戸 彩。父・作造に、稲垣吾郎。奉公先の加賀屋・くにに、泉ピン子。撮影は雪深く気温が常にマイナスとなる厳冬期に、山形県でのオールロケーションを敢行。「おしん」の少女時代に焦点を当て、美しく厳しい、大自然を舞台に数々の困難にぶつかりながらも、家族を想い、ひたむきに、愛らしくおしんが成長していく姿がスクリーンに映し出されます。
この秋、全世界に涙と感動をお届けします。ご期待ください。

物語

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明治40年、不作のため困窮を極めた谷村家では、7つのおしんが奉公にだされる事となる。
初めは家族と離れる事に抵抗したおしんだが、母のふじがおしんの手もとに残すために冷たい川に浸かり、お腹の子どもを堕胎しようとする姿を見て、おしんは奉公に出る覚悟を決めるのだった。
最初の奉公先の中川材木店では、早朝から夜遅くまで、働き詰めの毎日を強いられた。女中頭・つねのきついしごきに耐えながら、おしんは我慢強く奉公を続けた。しかし店の財布から50銭銀貨がなくなり、盗みの疑いをかけられたとき、吹雪の中、黙って店を飛び出してしまう。

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山中で雪に埋もれていたおしんは、俊作という猟師に命を助けられる。山奥で松造爺と住む俊作に、読み書きや算術、ハーモニカなど、いろいろなことを教わり、満ち足りた時間を過ごした。やがて山に春が訪れて、俊作たちとの別れの日がやって来る。
おしんは2番目の奉公先となる酒田の米問屋・加賀屋の門を叩いた。材木店で仕込まれた根性を発揮して健気に働くおしんは、大奥様のくにから可愛がられた。加賀屋には跡取り娘の加代がいた。
あるとき、加代の部屋にあった本がどうしても読みたくて、軽い気持ちで持ち出したおしんは「泥棒」と厳しく糾弾される。くにや加代との出会いから、いろいろなことを吸収して一段と成長したおしんだが、またもや居場所を失くしてしまうのか……。

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