

学校指定図書、図書館指定図書、小学校教科書への掲載と、老若男女に幅広く読まれている「あらしのよるに」。この冬、待望の映画化としてスクリーンに登場する。
嵐を避けて、真っ暗闇の山小屋に逃げ込んだヤギのメイ。そこで、同じように嵐から逃げてきた「仲間」に出会う。寒い暗がりの中、相手は見えず、匂いも分からない。仲良くなって再会を約束する二匹。 次の日にお弁当をもってやってきたメイの前に現れたのは、なんとオオカミだった。
ふとしたことから知り合った、オオカミのガブとヤギのメイ。ガブにしてみればメイはごちそう。食う―食われるの関係にあるはずの二匹が、種族を超えた友情を育んでゆく。食べたいけれど我慢したり、悩んだり。ちょっと気弱で優しいガブと、天真爛漫なメイ。二匹は会っては散歩をくりかえす「ひみつのともだち」だ。しかし、そんな二匹を引き裂こうとするそれぞれの種族。 ガブは本能を抱えて悩み、メイもそんなガブに悩みをつのらせる。
物語は、オオカミとヤギという種族の壁を超越し、愛情と軋轢が表裏一体となっている、あらゆる「関係」を矛盾とともに描き出し、それでも理解しあってゆく道はないかと、と問いかけます。
「信頼」、「友情」、「愛情」・・、柔らかく暖かい世界観のなか、普遍的なテーマを据えて、老若男女全ての人々におくる感動の冒険アニメーション。 それが「あらしのよるに」です。
原作は「いないいないばあ」など絵本作家/造形作家として活躍する木村裕一。 監督は「銀河鉄道の夜」「タッチ」など叙情感溢れるストーリーを描き出す奇才、杉井ギサブロー。キャラクターデザインは杉井監督と永きにわたりタッグを組む江口摩吏介。
そして、心優しきオオカミ・ガブを演じるのは「ピンポン」「いま、会いにゆきます」で演技の幅をひろげてゆく中村獅童、天真爛漫なヤギ・メイを演じるのは「あずみ」「NANA」で若手成長株の上位に立つ成宮寛貴。 この二人が作品全体にさらに暖かさを与えます。