◆ 通(かよい)の鯨墓
仙崎はその昔、鯨漁で栄えた漁師町です。鯨が捕れると漁師の生活は楽になるけれど、鯨の命を奪う悲しみも深い…。こんなやりきれない矛盾の中で、仙崎や通の人たちは母鯨と共に終わってしまった子鯨に感謝と謝罪をこめて4月に鯨の法要を続けています。
元禄5年(1692年)に鯨組の網頭たちによって、向岸寺の隠居所、清月庵にこの鯨墓は建てられました。人間と同様に1頭1頭に戒名がつけられて、向岸寺に位牌とか過去帳が安置されていると聞きました。鯨は、明治の初めにはもう捕れなくなったそうですが、今でも欠かさず法要は続けているそうです。こちらの人たちの心の優しさや心の広さや温もりを感じます。
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