田野島心/木村多江

白い大奥の総取締役。看護師長。
看護界のみならず、医者の世界でも評判の 「ナースの鑑」。セレブの患者を相手にするため、常に山の手言葉を駆使し、決して声を荒げない。いつも美しい微笑をたたえ、患者だけでなく家族にもひたすら癒しを与える。だが、ただ優しいだけではない。方針に合わない看護師、品位を乱す看護師は厳しく注意する。一度目は指導のために叱るが、二度目は許すことなく 「お暇をだします (クビということ)」 と告げる。私生活は謎に包まれていて、さまざまな噂が渦巻くが馬脚を現すことはない。彼女の微笑は、内面の激しさや熱さを覆う白衣でもある。