まち・モノ語り

埼玉県狭山市
この町に、世界に誇れるモノがある

それは、「ビリヤードのキュー」。
完成までに最短でも80日。
曲がりのない精度の高さが人気の秘密だ。

作っているのは、ここ「株式会社アダム ジャパン」。
昭和45年創業 従業員30名の町工場だ。

キューに使われる木材は主にメープルや黒檀など。
まずは手で握るバット部分と先端のシャフト部分を丸く削りだしてゆく。

その後、バットの先端にねじをとりつけシャフトとつなげるのだが…

ここで、まち・モノポイント！

時間とともに木は湾曲してゆく。
湾曲すれば精度は落ちる。
その木がどう曲がっていくのかを見極めるため一日の作業が終わるたびに繰り返し乾燥させるのだ。
完成までに80日かかる理由はここにある。

その後、ブタ皮で作られた先角と呼ばれる部品をキューの先端に取り付け特殊な薬品で塗装し丁寧な磨きが施される。

こうして完成したキューは世界のトッププレイヤーから絶大な信頼を得ているのだ。

そう、この町にも世界に誇れるモノがあった。

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