選ばれし素敵な訳たち

「第6章」講評

第6章は37件の応募がありました。短い章なので、じっくりと時間をかけて取り組んだ人が多かったようです。それだけに優れた訳が多くて、優秀作はこれまででもっとも多い10作を選びました。まず、それを発表することにしましょう。

「oomot さん」「きゃんべるさん」「mitsou さん」「Miho さん」「きおさん」「hanaonara さん」「にっこりさん」「こみちさん」「みみずくさん」「Torrents さん」

ここは、les couchers de soleil をどう訳すのかがポイントですね。文字通りの意味は、太陽が沈むこと、つまり「日没」「日の入り」ですが、これを soleil couchant、つまり夕陽と読み替えた人も多かったようです。さらに、この les couchers de soleil の前に、la douceur が付いているのですね。皆さんの訳を並べてみましょう。いろいろあっておもしろいです。
まず、最初は「日没」を使った訳から:「静かな日没」「日没のやさしさ」「日没の優しさ」「日没の静かさ」「日没の静かな喜び」
「日が沈む」と動詞のかたちにした人もいます:「穏やかに日が沈む」「日が沈む時のあの穏やかさ」「太陽がそっと沈んでいく」
「日の入り」を使った人もいます:「日の入りの美しさ」「穏やかな日の入り」
「夕日」を使った訳が一番多かったようです:「夕日のやさしさ」「夕日のおだやかさ」「夕日の美しさ」「夕日の静けさ」「おだやかに沈む夕日」「きれいな夕日」「甘い夕日」
(甘い夕日とはどんな夕日かと思わず考えてしまいましたが、感じとしてはよくわかりますね)
さらに、漢字が違って、こんどは「夕陽」:「暮れゆく夕陽」「夕陽の優しさ」
また「日暮れ」とした訳もあります:「おだやかな日暮れ」
訳文から「太陽」を取り除いて、夕暮れとした人:「静かな夕暮れどき」「穏やかな夕暮れどき」「夕暮れ時の心地よさ」
そして最後は、なんと夕焼けです:「心地よい夕焼け」

今回のパイロット賞(優れた語り手としての訳)と王子さま賞(かわいくて魅力的な訳」は、次の方です。
パイロット賞 「みみずくさん」
王子さま賞 「oomot さん」

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