この差って何ですか?

毎週火曜よる7時

過去の放送内容

2018年2月20日

(1)「温泉卵」と「半熟卵」の差

(写真)

専門家:高木伸一(たまご博物館)

この差は…
「温泉卵」の白身は固まっていない、黄身は程よく固まっている。「半熟卵」の白身は固まっている、黄身は固まっていない。
卵の凝固温度を利用して作ることができる。

〇「白身」と「黄身」はどの温度で固まる?
「温泉卵」と「半熟卵」、どちらも同じように外から熱を加えて作る。卵は白身と黄身とで固まる温度が異なる。

卵の凝固温度とは、卵が固まる温度のこと。「白身」は60℃から80℃のお湯で加熱すると固まる。一方「黄身」はおよそ65℃で固まりだし、およそ70℃で完全に固まる。このように「白身」と「黄身」の固まる温度の幅は「白身」の方が大きく、「黄身」は小さい。

〇「温泉卵」の作り方とは?
「温泉卵」は70℃の一定の温度のお湯で30分間熱することでできる。「白身」は80℃までお湯が温まらないので完全には固まらない。一方、「黄身」は70℃までお湯が温まるので固まる。そのため、「白身」は固まらず、「黄身」が固まることになる。

〇「半熟卵」の作り方とは?
「半熟卵」は沸騰した100℃近いお湯で加熱するため、「白身」は完全に固まる。「黄身」は本来固まってしまう温度だが、内側の「黄身」の温度が上がる前の5分という短時間でお湯から取り出すので、「黄身」は固まっていない状態になる。

〇温度計がなくてもたった5分で簡単につくれる「温泉卵」の作り方とは?
「卵」は常温のものを用意。冷えた卵を使うと、お湯の温度が下がってしまうため、冷蔵庫から取り出して常温に戻した卵をつかうのがポイント!続いて、鍋に卵全体がかぶるくらいの水を入れて、強火で沸騰させる。沸騰したら、火を止めて、卵を入れる前に「片栗粉」を入れる!卵4つに対して、大さじ山盛り1杯の「片栗粉」を用意。お玉一杯分の水で溶いた「片栗粉」をお湯の中へ。「片栗粉」を入れることで、お湯にとろみがつき、保温効果を生み出すので、「温泉卵」を作る際に重要な70℃を保てる。そのお湯に卵を入れて、フタをして5分程度待って完成。火加減を気にせず、簡単にわずか5分で「温泉卵」が出来るので、是非お試しください。

(2)「ぼたもち」と「おはぎ」の差

(写真)

専門家:髙原健吾(和菓子司かねきち8代目店主)、松島龍戒(高野山真言宗龍源山功徳院住職)

この差は…
春は「牡丹の花」に見立てて「ぼたもち」、秋は「萩の花」に見立てて「おはぎ」かどうか
まったく同じ商品。

〇なぜ、春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」と名前を変えて売っているのか?
春のお彼岸にお墓や仏壇にお供えするお菓子が「ぼたもち」、秋のお彼岸にお供えするお菓子が「おはぎ」。起源は江戸時代。仏教では小豆の赤い色は邪気を払う魔除けの色として大変縁起が良い物として考えられている。そのため、もち米を蒸して丸めたものを小豆のあんこで包んだ和菓子を大変ありがたい物として、墓前や仏前にお供えするようになった。そしてそのあんこで包んだ餅に名前を付ける際に、春のお彼岸の時期には、牡丹の花が咲き、「牡丹の花」の丸い形が「あんこを包んだお餅」に似ていたため、「牡丹餅」つまり「ぼたもち」と呼ぶようになった。一方、秋のお彼岸の時期には、萩の花が咲くので、その萩の花に見立てて「おはぎ」と呼ぶようになった。

(3)「助手席」と「乗客席」の差

(写真)

専門家:前田圭一(日本自動車博物館)

この差は…
タクシーのサービスとして「助手」が乗っていたかどうか
アメリカでは一人で行っていた

〇なぜ日本では運転席の隣の席を「助手席」と呼ぶのか?
実は、タクシーから「助手席」という呼び方が誕生した。日本で車が走る様になったのは、大正になってすぐの頃。当時はまだ自家用車は少なく、車といえばタクシーだった。当時はアメリカの車を輸入し、タクシーとして使用していた。

当時のタクシーは、出発する時、「運転手」は運転席に座り、3つのレバーを操作し、もう一人が手動ハンドルを回し、2人でエンジンをかけていた。このもう一人のことを「助手」と呼んでいた。また、この時代着物を着ていた女性客が乗る際に補助したり、ウィンカーやサイドミラーがなかったため、周りの安全確認をするのも助手の仕事だった。この助手はいつも運転席の隣に座っていたので、その席を「助手席」と呼ぶようになった。

〇なぜアメリカでは「助手席」と呼ばなかったのか?
車のエンジンをかけることは手間取るが、1人でもでき、乗客の乗り降りサービスも行っていなかったので、「助手席」とは呼ばず「乗客席」と呼んでいたため。

(4)「お墓参り」&「お仏壇」のしきたりとルールの差

(写真)

専門家:井上広法(浄土宗 光琳寺副住職)

この差は…
○お墓参り
お花は、「トゲ(バラ)」や「毒(スイセン)」、「縁起が悪い(ツバキ)」は向かない。
「立ったまま拝む」や「目を開けたまま拝む」は良いが、「お願いごとをする」は良くない。
○お仏壇
「宗派の違う位はい」は良いが、「故人の写真」、「故人と生きている人の写真」、「宝くじ」は良くない。
「ライターで線香に火をつける」は良いが、「線香の火を口で吹いて消す」、「おりんを鳴らして拝む」は良くない。

地域や宗派によって、異なる場合がある。

〇いつお墓参りに行く人が多いのか?
関東では「春のお彼岸にお墓参りに行く」と答えた人が一番多かった。

〇お墓参りをする時の作法やしきたり(1):「お花」
お墓参りに欠かせないものといえば、お墓にお供えする「お花」。次の5つのうち、どのお花がお供えに向いていて、どのお花がお供えに向いていないのか?

(1)バラ、(2)カーネーション、(3)スイセン、(4)ツバキ、(5)チューリップ

基本的にお供えしていけない花はない。故人が喜ぶ花であれば問題ないが、あえて選ぶとすると、向いているのは、(2)カーネーション、(5)チューリップ。それ以外は向いていない。

○バラ、スイセン、ツバキがお供えの花に向いていない理由とは?
「バラ」は、トゲがある花として連想する方が多い。お供えする時、ご先祖様や仏様を傷つけてはいけないという思いから避けられる傾向にある。お供えしたい場合は、トゲを取ると良い。「スイセン」は毒があるため避けられる傾向にある。「ツバキ」は枯れる時に花の部分がぽろっと落ちるので昔のお侍さんなどが自分の首を切られたというイメージをしたため、避けられる傾向にある。

〇お墓参りをする時の作法やしきたり(2):「墓前での拝み方」
お墓参りの拝み方。次の3つのうち、どの拝み方が向いていて、どの拝み方が向いていないのか?

(1)立ったまま拝む、(2)目を開けたまま拝む、(3)お願いごとをする

〇立ったまま拝むのは「良い」。
「和型」という伝統的なお墓は、お墓の方が背が高い。そのため、お参りした時に見下ろすわけではなくきちんと尊敬の念、頭を下げられるので、座ってする必要はない。ただし、低い墓石の場合は、立ったままだと見下ろしてしまうことになるので、座って拝むのが正しい拝み方となる。

〇目を開けたまま拝むのは「良い」。
「読経」は目を閉じたら読めないので目を開けておく、閉じる必要はないということ。閉じたらダメということはないが、閉じなくてはいけないというわけではない。

〇お願いごとをするのは「良くない」。
亡くなられた方は今あの世で仏様になるために修行をしている。宗派により様々な考え方があるが、その修行を応援するのがお墓参り。もちろん、ご先祖様に日頃の感謝や、近況を報告することも良い。

〇お仏壇での作法やしきたり(1):「お仏壇に関する作法やしきたり」
「お寺のミニチュア版」といわれるほど神聖な場所である「仏壇」。次の4つのうち、どれが仏壇に入れてよいもので、どれが入れるとよくないもの?

(1)故人の写真、(2)生きている人の写真、(3)宝くじ、(4)宗派の違う位はい

〇故人の写真は「良くない」。
「仏壇」は自分の菩提寺の本堂のミニチュア。自分のお寺の菩提寺の中をイメージした時に仏様はあるが、写真はない。自分のお寺の本堂と仏壇のイメージを合わせることがポイント。また写真の代わりになるものが「位はい」。「位はい」はそもそも亡くなった方の霊が宿るところ。

故人の写真をどうしても飾りたい場合は、日本人は頭より上にあるものに対して敬意を表すので、鴨居の上などが一般的。棚でも良いが、低いところよりも、ある程度高いところに飾ってあげることがよい。

〇故人と生きている人の写真は「良くない」。
故人の写真同様、自分のお寺の本堂とイメージを合わせると良くないことがわかる。

故人がかわいがっていた犬や孫などの写真は、仏壇の中ではなく、仏壇から見えるところに飾ることが良い。

〇宝くじは「良くない」。
宝くじも同様に、自分のお寺の本堂とイメージを合わせると良くないことがわかる。

〇宗派の違う位はいは「良い」。
日本にはいろいろな宗派があるが、基本的にみな仏教。宗派が違うからといって、違う宗教ではないので。ただ、「位はい」を作らない宗派もあるので、お寺の住職さんと相談することをオススメする。

〇お仏壇での作法やしきたり(2):「お仏壇の前での拝み方」
お仏壇に手をあわせる時、普段何気なくなっていることで、実はよくないとされていることがある。

(1)ライターで線香に火をつける、(2)線香の火を口で吹いて消す、(3)おりんを鳴らして拝む

〇ライターで線香に火をつけるのは「良い」。
ギリギリセーフ。ダメではない。本当はろうそくが良い。

〇線香の火を口で吹いて消すのは「良くない」。
口というのは、いろいろ災いを生むもの。悪口、嘘、二枚舌、ほめすぎは、仏教で口が出す4つの悪。口は災いのもとと言うが、その口から出てくる空気で、これからお供えしようとするものに対して、汚れを与えてしまうというのは良くないということ。口で消すのは避けて、手であおぐなりして、お供えして欲しい。

〇おりんを鳴らして拝むのは「良くない」。
おりんは、お経を唱える時に使う楽器で、リズムを合わせたり、タイミングをはかったりするときに使うもの。お経や南無阿弥陀仏を唱える際に、家族に対して、今から唱えるよ、チーンと音頭をとる時に使うもの。決して、呼び鈴ではないので、ご注意を。

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