スポーツ
Q. 水泳の個人メドレーは背泳ぎを2回してもいいのですか? (小4、女の子)
A. 長崎先生:あなたは背泳ぎとクロールではどちらが速いですか?
女の子:わかりません。
長崎先生:そうですか。今度ストップウォッチでタイムを計ってみて下さい。自由形というのは、その名の通り自由です。ですので、個人メドレーであれば、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、最後に自由形があるのですが、自由形の時に背泳ぎをしてもいいですし、平泳ぎをしてもいいですし、バタフライをしてもいいのです。
おねえさん:そうだったのですか?
長崎先生:そうなのです。しかし、一般的にはクロールが一番速く泳げるので、皆クロールを選択します。ところでフリーリレーというのは聞いたことがありますか?
女の子:聞いたことありません。
長崎先生:昨日もオリンピックの予選で女子の100メートル×4のリレーがありました。
おねえさん:4人で泳ぐリレーですね。
長崎先生:はい。フリーというのは日本語では自由ですよね。ですから何を泳いでもいいのです。ただ、そこで平泳ぎを選択してしまうと遅くなってしまう可能性が高いので、ほとんどの人がクロールを選択します。過去のオリンピックではバタフライを選択した選手もいます。あなたがもし、クロールよりも背泳ぎの方が速く泳げると思ったら、個人メドレーの最後は背泳ぎを選択しても失格にはなりません。
おねえさん:大丈夫なことは大丈夫なのですね?
長崎先生:はい。
おねえさん:あなたは個人メドレーの最後に背泳ぎを選択したいのですか?
女の子:はい。
おねえさん:一番得意ですか?
女の子:はい。
長崎先生:背泳ぎは一番気持ちいいですよ。外のプールでは太陽の光をいっぱい浴びることができます。ただ、壁が近づいてきた時は、手や頭をぶつけないように「あと何回水をかけば壁にタッチできるかな?」などと考ながら全力で泳ぐと、もっと記録が伸びると思いますよ。

元オリンピック水泳日本代表の長崎宏子 先生

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