スポーツ
Q. お相撲の土俵はどうして丸いのですか? (小4、女の子)
A. 須藤先生:ボクシングのリングは四角いよね。お相撲の土俵が丸いということは当たり前だと思うけど、昔は土俵はなかったんですよ。昔は、お相撲さんが力くらべをしているとき、人垣が出来て集まっていたの。それで、人垣って、大体丸くなるよね。輪になるでしょ。それが、土俵の始まりと言われているんですよ。 で、今のルールは土俵から出たら負けだよね。そういうルールを作るときに「俵(たわら)」が出てきたの。当時は、投げ飛ばすとかで勝負を付けてきたんだけど、今は「押し出し」とか「寄り切り」とか、土俵の外に出すことが一番基本的な技と言われています。
おねえさん:でも、四角ただと、丸と違って、角があるから、そこに追いやられたりするけど、丸だとずっと逃げ回っていられますよね。
須藤先生:その代わり、丸いと東西南北から審判が見ていて、どこからでも良く見られますよね。難しい言葉だと「死角」、つまり隙(すき)がないんでよね。見えないところがないよね。足が出たところを見ているから。 ちなみに、四角い土俵を考えようとしたらしいんですけど、はやらなかったようですよ。

作家の須藤靖貴 先生

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