スポーツ
Q. 水泳でクロールやバタフライは外国の選手が有利なのに、何で平泳ぎは日本人の選手が有利なんですか? (小学3年 男の子)
A. 長崎先生:一般的に、例えば外国人の方が筋肉がムキムキだったり、水泳の競技の場合は、特に強い選手達はアメリカの選手、オーストラリアの選手が主流になってきますね。でもね、最近、オリンピック競技大会なんかでは、日本人の水泳選手達も決勝にたくさん残って、もちろん、メダルに手が届く選手達もたくさんいるよね。日本人の選手達はコーチ達もそうなんですけど、非常に勉強家で昔は特に、外国の選手に比べて背が小さかったり、体力的に弱かったりっていうのを、水の中で、プールの中でどうしたら大きな選手達よりも早く泳げるか?っていうことを一生懸命考えて、それで、水の中では陸では負けるけれども、水の中では、いかに疲れないようにして泳ぐとか、水の中をくぐり抜けるようにして、前に進もうっていうのを止める力が抵抗っていうんだけれども、それをくぐり抜けてスーって進んでいく方法を一生懸命勉強して、それで、少しずつ世界の中でも日本のレベルが、どんどん早くなってきています。なので、最近では、クロールでもバタフライでも平泳ぎでも、平泳ぎはね、北島康介選手が金メダルを2つも取ってくれたので、ですので日本人に有利ってきっと思っていると思いますし、他の種目でも十分外国の選手に負けないくらいの力をつけてきてますね。ただ、小さい選手でも平泳ぎというのは、何で有利と思われがちかというと、力よりもあるいは、手の長さや足の長さよりも手と足のかきのタイミング、手がどのくらいまでかいた時に足のキックを始めたらいいか?っていう、手と足のタイミングを合わせることによって、グンと前に進む力が増したり、あとは、平泳ぎは小さい選手の方が逆に有利と言われることがあります。足を引きつけたときにモモのところに水をいっぱい浴びてしまうのね。クロールなんかは足を伸ばしてばた足するのでそうでもないんですけど、ヒザを曲げたときにモモの所にたくさん水を浴びてしまうと、前に進む力が弱まってしまうので、そこが、足が短い方が有利って言われてみたり、そこのところを頭でよーく考えて、どうしたら前にどんどん楽に進めるかっていうのを昔から考えてきた日本の選手達はとっても頭がいいって言われてるんだけれども、最近はトレーニング方法も非常に研究されているので、今年の夏の、あと冬場にもたくさん世界の大会がテレビなんかで見られると思うので、その時にはね、きっとクロールやバタフライの日本人の選手もたくさん活躍してくれると思いますから、よーく見てみてくださいね。

水泳 元オリンピック代表 長崎宏子 先生

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