スポーツ
Q. 逆上がりが上手にできないですけど教えてください (小学2年 男の子)
A. 森末先生:そうか、逆上がりできないか。どこらへんができない?全然もうひっくり返らない?
こども:上がって足が鉄棒につけるところまでできるんです。
森末先生:できるんだけど、そこから先いかないか?
こども:あと、ぐるっとやればできるとこなんです。
森末:もう惜しいんだ。
おねえさん:ぐるっていかないんだね。じゃあ。
森末:やってる時は順手なの逆手なの、どっちでやってる?
こども:逆手。
森末先生:逆手か、自分の方に手のひらを向けた感じでにぎってやってるのか。そうか、そうか。その方が、最初はやりやすいと思います。でね。一番の逆上がりが難しいのは、回ろうとして一生懸命頭をふってアゴが開くというのかな、胸とアゴがひろがっちゃうっていうか、後ろの方を向いちゃおうとすると逆上がりってできにくいの。
おねえさん:アゴがあがっちゃいけないんですね?
森末先生:逆なのね。逆上がりで回るときにやっぱ、小さくなりたいわけじゃない。まるーく鉄棒からはなれないように。わかる?
こども:はい。
森末:逆にアゴをしっかりようするに、おへその方を見るように一生懸命首を下の方を向くわけ。下の方に向けば、体って力が入るの、ぎゅって。で、体もちっちゃくできるんで、くるっと周りやすいんだけども。一生懸命、後ろに回ろうと思って頭を一生懸命後ろの方にビュンってふってない?
こども:たまにそんなことになりそう。
おねえさん:グってアゴ上げてみて。
こども:天井が見える。
森末:そう天井が見えちゃいけないんだよ。
おねえさん:そうなっちゃだめなんですって。
森末:そうやって回ろうとしちゃいけないんだよ。
おねえさん:なるべく今度はおへその方を見てみて。
森末:体ってちっちゃくなっているでしょ。そうやって逆上がりってやるの。いいところまでいっていて最後にくるっと回るとこっていうのは、もしそれが出来なかったら、先生でもいいし、お友達でもいいし、お父さんでもお母さんでもいいから、その最後のところ少しだけ手伝ってもらって何回もやってごらん。すると、感覚というか回ることがわかるんで、そうすると、段々逆上がりができるようになると思います。
こども:はいわかりました。
森末:逆上がりって技術なのね。技なのよ。だから、その技を体の中におぼえさせるしかないの。
おねえさん:じゃあ、何回もやるのがいいんですね。
森末:何回も、何回も手伝ってもらって、で、自分で出来ないんだったら、ホントに手伝ってもらって、回してもらう。それを何回かやっているうちに、もうすぐできるようになると思います。
おねえさん:体の中ににしっかり覚えさせてください。
森末先生:時間かかんないと思う。そこまで上手く出来ているんだから。あとはそこのくるっと回るところだけなんで、ちょっとだれかにお手伝いしてもらって下さい。
こども:はい。
おねえさん:アゴ気を付けてね。がんばってね〜。

スポーツキャスター 元オリンピック体操金メダリスト:森末慎二 先生

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