スポーツ
Q. 水泳の飛び込みはどうやったら遠くまでとべますか? (小5・男の子)
A. 長崎先生:水泳の飛びこみは、はっきり言ってむずかしいです。飛び込みはしたことあります?
こども:あります。バシャンとすぐ水の上に落ちてしまうんです。
長崎先生:胸を水にうって痛くなったりしちゃうよね。どんなに早いオリンピックの選手でもみんなそういうところからのスタートでした。顔をうってしまったり、胸をうってしまったり、モモのところをうってしまったり、みんな体を赤くしてやってきたんです。おそらくきみには飛び込んだ時に「痛かったな」という思いがあるかもしれませんが、それで少しでも「こわいな」と思ってしまうとすぐ近くに落っこちてしまいます。
ふたつポイントがあります。まず、両腕を頭の真上で組みます。その時、腕で耳をはさみます。で、まっすぐ手を組んでね。その「しせい」をくずなさないで飛びこみます。これがまず手のところです。
次は足。ぜんぶの足の指を飛びこみ台のところにしっかりかけて、その足の指に力をこめて「ヨーイドン」の合図で力いっぱいけります。そして出来るだけ遠くに飛びたいと思ってがんばってください。そうすると手はスゥッと水の中に入ります。あとは勢いがあると痛くなくなります。
思いっきり遠くに飛ぼうとがんばるの。で、ちょっとでもこわいなと思ったら勢いが切れてバシャンと水に落ちてしまいます。手をしっかり組んで、足にしっかりと力を込めて、遠くに飛ぼうと思ってがんばってごらん。
でもひとつちゅういして欲しい事があります。プールにはあまり泳ぎがとくいでない子供たちのためにできるだけ顔がすぐ水から出るようにプールの水をあさくしているプールもたくさんあるんです。そこでは飛びこみをしてはいけないとなっています。頭をうったらたいへんなので、飛びこみをしていいプールかかくにんして飛びこんでね。

水泳の先生 元オリンピック代表:長崎宏子 先生

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