スポーツ
Q. 水泳の予選をとおった人は、なんで速い人が真ん中になるのですか? (小3・女の子)
A. 長崎先生:確かに予選をとおった人は、速い人の順番で8コースの真ん中からならんでいきます。センターコースは4コース、5コース、3、6という順番になります。ですから、レースが始まった時は、スーっと真ん中が一番速くなって矢印みたいになるんです。見ていてとてもきれいですね。
これは予選で一番速かった人には、より泳ぎやすいようにしてあげているんです。それは世界記録や記録をのばすために、予選が速かった人はすこし泳ぎやすくしてあげても良いのではないかというお話からはじまりました。やはり真ん中は一番泳ぎやすいんですね。
もちろん個人個人ではじっこがいいという人もいます。コースロープって知ってるかな? 今は、「波消し」と言ってとなりで泳ぐ人の波や水しぶきがあまりこないようにされています。でも、以前は波消しがなくて、となりでザブザブ泳ぐ人の波を受けてしまっていました。真ん中で泳ぐ人ははじの人に波をかけ、はじの人はレースをしているみんなの波を受けてしかもとなりの壁から波がはねかえってきていたんです。とても辛いんです。でも、今はみんながおなじように泳げるようにいろいろプールにもくふうがされているんです。
ただ、選手達はみんな予選でいっしょうけんめい泳いで、センターラインを真ん中で泳いでトップで帰ってくることを夢見ています。でも、はじっこで泳いでいる人もけっしてあきれめてはいないんです。テレビにうつっていないところで、はじのコースのひとが優勝することもあるからいっしょうけんめい見ていてください。ちなみに陸上の場合も同じようになっています。

元・水泳選手  長崎 宏子 先生

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