テレビでマラソンを見るのかな。マラソン選手が水をかける時って、夏のマラソン大会であつい時なんですね。というのも、気温が20度をこえるとマラソンするにはあついんです。
なぜなら気温とはべつに体感温度(たいかんおんど)というものがあります。これは体そのものが感じている温度で、道路に太陽の光がはねかえったりしていると気温は20度でも、走っている時に感じる温度は25度ぐらいになってしまうの。そうすると「きんにく」がつかれやすくなってしまうんです。だから、頭から水をかけて体感温度を下げているんですね。
こども:でも、水をかけると気持ち悪くないんですか?
それが走っている時は、気持ちいいの!! ふだんは頭から水をかけられたりするとヒヤッとして気持ち悪いよね。でも、走っている時は体がホカホカしちゃているからだいじょうぶ。しかも頭から水をかけると体温を下げるだけでなく、なんか気持ちもシャキッとして「きあい」がはいるんです。選手によってはそちらのほうがだいじという人もいるかもしれないね。
ちなみに、いろいろ研究している先生の話によると水を首すじにかけるといちばん体温が下がりやすいんですって。
その後に、いっぱいきんにくがついている太もも、それからうでのあたりに水をかけていくと体温が下がって、また力が出てくるんですよ。
こども:でも、服にかかるとぬれちゃうから気持ち悪くないですか?
あつい時ってすぐにかわいちゃう!汗もはやくかわいちゃうからね。ユニホームもすぐかわきやすく出来ているんですよ。レースでは時々、シャワーみたいなもので水をかけてくれるところもあるんですよ。
元マラソンランナー・スポーツジャーナリスト:増田明美 先生
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