スポーツ
Q. バレーボールのジャンプは、どうしてあのように高くとべるのですか? (小6・男の子)
A.

バレーボールの選手たちは、ジャンプをするトレーニングをずっとつんでいるんですね。今度選手を見てみてほしいんですけど、太ももがすごく太いです。だいたい55センチから65センチぐらいあるでしょうね。あれが、エンジンなんです。あそこでジャンプする力をもらうんです。
もうひとつおもしろいのは、ジャンブの仕方。“走りはばとび”や“走り高とび”は片足でとぶでしょう。でも、バレーボールはステップをふむようにして両足でとんでいますよね。それはね、ネットがあるからなんだよね。バレーボールは、ネットにさわってはいけません。だから、勢いよく“じょそう”してきて真上にとび上がらなくてはいけません。“走りはばとび”などは、前にとびますが、バレーボールでそうするとネットタッチという反則をしてしまうわけ。
だから、右足が利き足の人は、ブレーキを右足でかけてとんでいるんです。そして左足で、上にとぶ力を得ているんです。バレーボールのジャンプは、ほかの陸上のジャンプとちょっと違うんだよね。だから右足のブレーキ、左足のアクセルと覚えてもらうといいと思います。
足の力はとても大事です。ブレーキをかけるのも大切だし、アクセルをかけるためにも力が必要だから、選手はかなり大変なトレーニングをしながら、足をきたえて大きなブレーキと大きなアクセルをもつんです。あなたもすぐにはとべないとは思うけど、がんばってトレーニングすればあれくらい高くとべるようになると思います。男の子は、今は長く走ることができるきんにくが先に発達します。そして、高校ぐらいになると速く走ったり高くとんだりするきんにくがたくさん作られます。だから、今すぐとべなくてもしんぱいすることはないよ。


元・全日本バレーボール選手:三屋裕子 先生
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