スポーツ
Q. サッカーが大好きで将来サッカーに関わる仕事がしたいんです。「ホペイロ」という職業に興味があるんですけどどうしたらなれますか。 (中3・おんな)
A. よく知ってますね〜。「ホペイロ」というのはチームの道具係のことで、日本にプロが出来てからようやく出てきた職業です。とても重要な仕事で、部活動などで「マネージャー」というお仕事がありますよね。あのような感じです。
ただ、マネージャーは女の子がやっていることも多いけど、ホペイロを女の子がやっているのはまだ見たことがないですね。そもそもこの言葉はポルトガル語から来たんだけど、本当にこの職業はやることがたくさんあります。
まずは洗濯、スパイク磨き、ボールなどの用意、あと、練習の時に使う三角形のポールがあるでしょ?あの用意もします。トレーニングで何をするかで準備するものも違ってきますからね。一番早くグランドに行って一番遅く帰る仕事です。
どうやったらなれるかだけど、「ホペイロ」も選手と同じようにプロのお仕事で、チームと契約します。素質としては、まずサッカーが好きなこと。そして洗濯・そうじが好きならまず大丈夫です。それにハキハキしてること。
選手は一緒に頑張っている人たちが「疲れたなぁ」という表情を見せない方が嬉しいんです。試合前、ホペイロの人が祈りを込めてぴかぴかに磨いてくれたスパイクや洗濯してくれたユニフォームをロッカーにセットしてくれたりするので、選手はみんな感謝していますよ。
選手もそうやって身のまわりの世話をしてくれて、今日も自分を支えてくれた人のためにがんばるぞって試合に出ていくんです。だから、女の子の「ホペイロ」がいても良いよね。ぜひがんばって下さい。
サッカー解説者・水沼 貴史 先生
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