スポーツ
Q. 平泳ぎがあまり速く泳げないんだけど、どうすればいいですか? (小4・おんな)
A.

平泳ぎのどんなところが苦手ですか。

こども:キック

平泳ぎは、手で進むよりもキックで進む力の方が大きくて速いと言われているんですね。逆にクロールは、バタ足キックでバランスを取って、手のかきで前に進むんです。ですから、平泳ぎではキックがとても大切で、そのためにはヒザと足首の柔らかさが大事です。
ですからまずは、足首とヒザを柔らかくするために、柔軟体操とストレッチ体操を十分にすることが大切です。そして、平泳ぎの推進力(すいしんりょく)、つまり「進む力」というのは、足の裏で水を後ろにける力と、足を閉じた時に水が足のつま先の方に抜けていく力の2つなんです。
だから足首をしっかり曲げて、足が伸びきるまで足の裏で水を後ろにていねいにけるといいですね。具体的には、ビート板を持ったり、壁につかまって勉強するといいです。あと、選手の練習だと「気を付け」の姿勢で両手を体の脇にそろえて、うつぶせや仰向けでキックの練習をするんですね。
そうすると、ヒザを曲げるたびにかかとが両手につくので、しっかり足が曲がっているかどうか確認できるのでいいですね。そしてさらに、「速く」泳ぐために大切なのは、「水の抵抗をいかに受けないで泳ぐか」ということなんです。
人間が泳ぐときに水の抵抗が一番大きいところはどこでしょう。それは「もも」の部分なんですね。ヒザが下がってしまうと、ももにたくさん水を受けてしまって、スピードがピタッと止まってしまうんです。
だから私は選手の頃、お布団の上でおなか・腰・ヒザをまっすぐにして、ヒザから下の部分で柔らかいキックが出来るようにイメージ練習していました。このイメージトレーニングもなかなかおすすめですよ。
元オリンピック水泳選手・長崎 宏子 先生

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