スポーツ
Q. バレーボールは足を使って打ってもいいはずなのに、足を使ってるのを見たことがないんですが、どうしてですか? (小6・おんな)
A. ひとつにはね、バレーボールって、真ん中にネットがあるでしょ。キミも、全日本の選手の試合をテレビなどで見たことがあると思うけど、あのネットの高さは、女子だと2メートル24センチ、男子では2メートル43センチあるんです。
そうするとね、足を使うよりも手を使ったほうが、あの高いネットに対しては有利だということ。これはまあ分かるよね。
で、もうひとつ、地面に近いところのボールについて言うとね、これも足を使って上げることもできるんですけど、バレーボールっていうのは、ただボールを上げるだけじゃダメなの。ボールを上げるということは次の人にボールを渡すということだから、足でボールを上げるだけだと、次につながらないんです。
手を使うほうが足を使うよりも、ボールにコントロールをつけやすい、ということですね。とっさのプレーで足を使うこともあるんだけど、それはどうしようもなくてのことでね、わざわざ足を使おうとすると、ちょっと不利になるんです。
ただね、小さい頃から足を使っているサッカーの選手が、中学生ぐらいから急にバレーボールをするというとき、手を使うよりも足を使ったほうが逆にコントロールがいい人もたまにはいるのね。そういう人なら足の方が有利ということがあるかもしれないけど、試合で勝とうというときには、ボールをコントロールすることが大前提なんです。
それと、ネットがあるということ。そういう理由で、わざわざ足を使うことはしないんですよ。
元バレーボール選手・三屋 裕子 先生
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