スポーツ
Q. ゴルフボールには小さくてデコボコした穴が付いてるんですけど、それは何のために付いているんですか? (小3・おんな)
A. うん、そのデコボコは「ディンプル」って言うんですけど、野球のボールと同じで、あれがないとボールを打っても回転しないで飛んでいってしまうわけ。つまり、ディンプルがあることによって、風の抵抗を受けながら飛んでいくボールにバックスピンがかかっていくの。
バックスピンがかかることで、正面からの空気の抵抗が少なくなって、ボールは遠くに飛んでいく事が出来るわけね。あと、バックスピンの量が多くなればなるほど、グリーンの上でボールがよく止まるのよ。
それとね、ディンプルがあるとボールを右や左に曲げる事も出来るの。左に曲がることをフック、右に曲がるのはスライスって言うんだけどね。そのためにもディンプルの形を変えたり、数を変えたりして、風の抵抗を多くしたり少なくしたりするわけよ。
そのディンプルの数が正式にどう決まっているのかは分かりませんが、だいたい392から430個ぐらいの間ですね。さらにその中でも、大きさの違うディンプルを組み合わせることによって、スピンの量が変わるんですよ。
だから、僕たちはビデオカメラや色々な器具を使ったりして、スピンが何回転しているのかなどを、いろいろなボールを使って全部調べたりします。使うクラブによってどう変わるかということも色々と調べるんですよ。
プロゴルファー・丸山 茂樹 先生
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