スポーツ
Q. レスリングを習っているのでその中にマット体操があるんだけど、バック転が上手にできません。 どうすればひとりで出来るようになりますか? (小6・おんな)
A.

レスリングをやってるんだったら、ブリッジもするよね?

こども:はい

だから、普通の人よりずっとバック転はしやすいと思います。ただ、バック転というのはタイミングなんだよ。手や足の振りと、後ろにひっくり返るときの首の返しというのかな、「1、2の3」って振り向く時のタイミングとか、こういうのが全部合うようになると、うまくできるのね。
今、コーチには、どれぐらいの支えをしてもらってるの?

こども:背中に手を1つ当ててもらって、跳んだときに足を返す…

うん、もし落ちちゃった場合頭を打たないように、背中に手を当てて、足をポンって放り投げてもらってるっていうことですね。じゃあそれは、後ろに返るタイミングが少しよくないのかな。
でもね、そこまで行ってるのならば、あとはもう回数です。何回も何回も練習をしてみて下さい。あとは、コーチにも、足を送るのをゆるめにしてもらったりとか、もしダメだったら助けてもらう、という程度でやってみて下さい。

こども:家でも練習できますか?

う〜ん、家だと、お父さんお母さんがたぶん補助できないと思うのね。だから、やっぱりコーチがいるときの方がいいと思いますよ。たまに、ポンって跳んだときに怖くなって、バック転を途中でやめちゃうことがあるのね。
そうすると頭から落ちちゃったりするの。で、そうやって一度落ちちゃうと、恐怖感が出ちゃって、せっかく出来ていたのに、出来なくなっちゃったりすることが多いわけ。
だからやっぱりコーチに一緒にいてもらって、補助をだんだんゆるめてもらって、一人でもできるようになっていって下さい。あのね、実は前に回るよりも後ろに回る方が簡単なんですよ。前の場合は、手をついて回るまでは地面が見えているけど、着地するときは地面が見えなくなっちゃうでしょ。
逆にバック転は、跳ぶときは地面が見えないけど、着地するときは見えるから、自分で着地できるんだよね。だから、しっかり手を振って、しっかり蹴って、しっかり首を返すというか、頭を後ろにひっくり返していると、ちゃんとできるようになってくると思いますよ。
ケガしないように気を付けて頑張ってね。
元オリンピック金メダリスト・森末 慎二 先生

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