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お正月にやったサッカーの天皇杯のとき、優勝したチームの人や準優勝したチームの人は客席に上がってきてメダルやトロフィーをもらっていましたが、どうしてサッカーではグラウンドで表彰式をしないのですか？ （小3・おんな） |
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キミは去年、サッカーのワールドカップを見た？ こども：はい フランスが優勝したよね。その時もフランスの選手たちはスタンドに上がっていったんだけど、スタンドにいたみんなに祝福してもらって、フランスの大統領とか、そういう偉い人たちからメダルをかけてもらったの。で、今年の天皇杯は横浜フリューゲルスが優勝したんだけど、この番組にも出ている岡野俊一郎先生が日本のサッカー協会の会長で、選手はみんな岡野先生から一人ずつメダルをかけてもらったんだよ。それで、これはどうしてかっていうと、ひとつは客席にいるみ〜んなから祝福してもらえるということ。 それと、偉い人が座っているところはVIP（ビップ）席っていって、メインスタンドの上の方にあるんだけど、偉い人たちはわりと年をとっている人が多いので、下におりてくるのが大変なんだと思うんですよ。 だから若くて元気な選手たちが上に上がっていくんじゃないかなって思うんですね。やっぱり選手の方がフットワークもいいしね。そして何よりサッカーのすばらしいところは、天皇杯もそうなんだけど、負けたチームも優勝したチームの前に上がっていって、メダルをもらうの。 これはどうしてかというと、優勝したチームが偉いんじゃなくて、「ファイナリスト」っていって、決勝に出た両方のチームが偉いって考えてるからなんだ。だって優勝するのは相手がいないとできないことでしょう？ だから、スポーツって、相手のことをうやまうことがとっても大事なんだよ。覚えておいてね。 サッカー解説・柱谷 幸一 先生 |