スポーツ
Q. バレーボールを最初に始めた人は誰なんですか? (小4・おとこ)
A. あのね、バレーボールって他のスポーツとちょっと違ってね、人間がいろいろなスポーツを混ぜてつくった競技なの。1895年、今から103年前だけど、アメリカのマサチューセッツ州にYMCAっていうスポーツをいろいろ教えてくれる場所があって、そこのブラウンさんという人が、お年寄りのためにつくったスポーツだったんです。
お年寄りが動かなくてもボール遊びが出来るように、パスでボールをまわして相手を攻めて、そしてネットがあるから敵がぶつかってこなくて安全、というのが最初のバレーボールだったの。今から考えるとだいぶ違うよね。
で、一番最初の試合では、キャプテンは消防署長さんと警察署長さんだったんだって。面白いでしょ。もっと面白いのはね、昔のバレーボールの試合は、野球のように一回の裏とか表とか、そういうのがあったの。
そして1回に3人、サーブが打てたのね。3人打ってる間に何点とれるかっていう、そんなルールだったの。それがだんだん変わってきたんです。
選手の人数も最初は16人ぐらいだったの。それが少しずつ減ってきて9人になったときに日本に伝わって、ヨーロッパに伝わったのはそのあと、さらに3人減って6人制になったときなの。
で、世界バレーボール連盟というのはフランスにつくられたから、世界ルールというのは6人制なんです。今、バレーボールを見るとすごく激しくて迫力のあるスポーツだけど、実は最初はお年寄りのためのスポーツだったの。
そして昔は、戦争などで手足をケガした人などが、バレーボールをしてリハビリしたりしてたの。それぐらい、体を動かすのが困難な人でも出来たスポーツだからこそ、これだけ世界中に伝わったんでしょうね。
元バレーボール選手・三屋 裕子 先生
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