いきもの
Q. 大分県の湯布院に旅行に行った時、「朝霧」という朝しか見ることのできないものを見ました。これはどうしたら見ることができるのですか? (小3、女の子)
A. おねえさん:「朝霧(あさぎり)」ってどういうふうに見えるの?
女の子:朝しか見えなくて、山の下に霧がブワッとかかるみたいな感じ。
おねえさん:へぇ〜。きれいなの?
女の子:うん。
森田先生:湯布院というところは海から離れた内陸というところに位置するんだけど、海に近いところよりも海から遠いところのほうが「朝霧」は見えやすいんです。まず、それを1つ覚えておいてください。
それで、朝霧が見えるのは、よく晴れた日なの。よく晴れた日というのは、地面からどんどん熱が離れていって、明け方は温度がすごく下がるんですよ。その明け方に気温がすごく下がるために元々、湯布院は温泉があるぐらいだから、水蒸気が非常に多いの。目には見えないんだけど、水の粒が空気の中に入っている水蒸気がたくさんあるの。それが冷やされると見えるのが霧なんですよ。だから、朝、急に温度が下がるといっぱいあった水蒸気が姿を現して霧になる。
例えばお湯からは湯気が出るよね。あの湯気は、お湯の温かいところから上のほうに上がっていって冷やされるから湯気が出るんだよね。それと一緒で、その中にある空気の中で朝冷えると小さな水の粒が水滴になって、目に見えてくるんですよ。
それで、お昼になると温かくなってきて、消えてしまうんだよね。だから、「朝霧」が出たときは、上空のほうが必ず晴れているの。朝霧が出たら必ず晴れというようなことがよく言われているんですよ。

お天気キャスターの森田正光 先生

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