いきもの
Q. 「しんかい6500」よりもっと潜れる有人調査船は今、造っているんですか? (小3、男の子)
A. おねえさん:この「しんかい6500」の絵を描いて、送ってきてくれたんですね。すごく上手です。大好きなのかな?
男の子:はい。
巽先生:この「しんかい6500」は、私のいる海洋研究開発機構の潜水調査船ですが、これは見に来たのかな?
男の子:はい。
巽先生:すごく絵が上手だね。そっくり。今、有人は造っていないです。私たちが造ろうとしているのは海の中のどこでも行ける無人の探査船なんです。コンピューターをつけて、我々が行ってほしい場所に行って、帰ってくる探査船。北極や深海1万メートルに行って、自ら帰ってこられるものを造ろうとしています。それができたら、有人を造る可能性はありますね。
おねえさん:有人にすることで良いことはあるのですか?
巽先生:人間が自分の眼で見るということはすごく大事で、その場にいる生物や石などをこの眼で見られるわけですから。でも、今は人間と同じような眼を潜水調査船につけることもできますし、実際にその場にある石や、その場に生息する生き物を捕まえることができる装置もありますから。そういったハイテクを使って、まずは世界中の海を行けるようにしていますね。
おねえさん:海の中で行けるところは、限界はあるのですか?
巽先生:土の中は中々行くことは難しいですが、海の中は技術さえあれば行けると思いますけどね。
おねえさん:この絵には「しんかい6500」以外にもたくさんのものを描いてくれていますね。「しんかい2000」というのもありますね。
巽先生:これはもう引退してしまったのですが、「しんかい6500」を造るのに非常に活躍したんですね。2000というのは深さです。海底2000メートルまで潜れるということですね。
おねえさん:「うらしま」というのも描いてくれていますね。
巽先生:これは無人の探査船です。これの性能を良くして、世界中の海を行けるようにしたいですね。こういう船を使ったり、他に掘削船を持っていますので、海の底を掘って地球がこれからどうなっていくのか調べているんですね。
おねえさん:では、この「うらしま」の進化版を今、造っているということですね。
巽先生:そうです。

※この質問を送ってきてくれた「絵」がこの画像です。他のお友達もぜひ、絵を描いたりして送ってきて下さいね。

海洋研究開発機構の巽好幸 先生

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