いきもの
Q. 沖縄には雪が降らないんですけど、何で沖縄には雪が降らないのですか? (小3、男の子)
A. おねえさん:今って、沖縄は気温が何度ぐらいなのかな?
男の子:えっと、20度ぐらいです(2008年2月)。
おねえさん:赤坂の気温は、1・3度なんですよ。ずいぶん違うよね。
荻原先生:洋服は何を着ていますか?
男の子:長袖で黒いシャツ一枚です。
萩原先生:ぼくたちは、洋服を3、4枚を重ねて寒い寒いといっているんですよ。例えば、家に冷蔵庫がありますよね。氷を作るところはどこに入っていますか?
男の子:一番上の冷凍のところです。
萩原先生:凍ってはいけないものはどこに入っていますか?
男の子:真ん中と下のところです。
萩原先生:じゃあ、その冷蔵庫を頭に思い浮かべながら日本地図を照らし合わせてください。冷凍庫は今、北海道のほうなんですよ。それで、君がいる沖縄県は下の野菜室とか、凍ってはいけないところにあるんです。君はそこの凍らないところに住んでいるんです。北海道の人は冷凍庫にいるんです。つまり、冷蔵室にいると凍らないよね。
だから、日本も北海道でも寒くて、沖縄ではぽかぽか。雪が降るというのは、シベリアという日本の左上のほうから冷たい空気が流れてきて、日本のほうに迫ってくるんです。その空気が日本海に来るんです。その日本海ってちょっと暖かいんですよ。
日本海の暖かい海の水がフワフワと上がると、そのシベリアのほうから流れてきた冷たい空気とぶつかって、北海道、新潟、長野のほうの日本海側に雪が降るんですけど、その冷たい空気が沖縄には来ないんですよ。だから、沖縄にはめったに降らないんですね。
おねえさん:今、気象予報士の佐々木さんにも来て頂きましたが、やはり沖縄では降りにくいんですか?
佐々木さん:そうですね。やはり、地上の気温が高いので上空では雪の状態なんですけど、地上に来るまでにとけてしまうんですね。
柳田先生:雲のはるか上では雪とかあられの状態でいますけど、地面に落ちる前に雨になってしまうんですね。
佐々木さん:ですので、沖縄で雪が降ることはなかなか難しいですね。

空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄先生/スポーツコメンテーターの荻原次晴先生/タレントの兵藤ゆき 先生/気象予報士の佐々木聡美さん 先生

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