いきもの
Q. この前、台風が来ていたとき、300ミリの大雨と言っていましたが、雨の量はどうやってはかるのですか? それと、何ミリから大雨なんですか? (小3、男の子)
A. 森田先生:君のところはどのくらい降ったの?
男の子:200ミリです。
森田先生:雨の量と言うのは、昔はビンのような入れ物があって、そこに雨水をためて、それをものさしではかっていたんです。10センチだったら、100ミリですよね。1センチだったら、10ミリ。昔はそうやってはかっていました。だから、誰でもはかれたわけ。ビンを置いて、それをものさしではかれば良いんだから。だから、200ミリ、300ミリというの言い方は深さではかっていたのね。それが今も残っているの。だけど、今は「アメダス」というものではかっているの。
 ちょうど、「ししおどし」と同じようなものなんだけど、「ししおどし」って分かる? よく庭にあって、竹の筒で出来ていて、水がたまると傾いて、下の石に当たると「カコーン」と音を出すんだけど。
男の子:あっ、知ってます。
森田先生:アメダスも一緒で、受け皿があるの。雨をはかる機械。いっぱいになると「カタッ」と反対側に雨水が落ちて、またたまると、カタッと反対側に落ちるの。1回たまると0.5ミリ。シーソーみたいになっていて、カタッカタッとなるの。その回数ではかっていて、0.5ミリより小さい数ははかれないの。
兵藤先生:でも、大雨でそれが、カタッカタッカタッカタッとなったら、困っちゃうんじゃないですか(笑)?
森田先生:(笑)それは、電気的にカウントされていて、電気信号になっているから、何ミリの雨でもはかれるようになっているんですよ。
 それで、大雨が何ミリぐらいからかと言うと、大体1時間に50ミリ、1日に200ミリ。だから、君のところで降った200ミリは大雨! もう、そうなると大雨警報というのが出ますね。「ぼやぼやしていると危ないよ!」ってね。
でも、時間によって違うんですよ。3日間で50ミリだったら、大したことないでしょ。20、30分で降ったら大変なことでしょ。1時間に50ミリ降るのがどんな雨かと言うのと、車で走っていて、ワイパーがきかない位の雨。ザーッとすごい感じ。1日、200ミリだと、どこかで土砂崩れが起きて、災害などのニュースになったりするほどの雨です。

お天気キャスターの森田正光 先生

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