いきもの
Q. なんで春なのに「ひょう」が降ったのですか? (5歳、男の子)
A. おねえさん:お家の方でも降ったの?
男の子:降った。雷がすごかった。
森田先生:君は、「ひょう」って何か分かる?
男の子:氷の粒。
森田先生:よく知ってるね。「氷」もひょうって言ったり、読んだりするの。ひょうって漢字で書くと、難しい字なんだけど、雨を包む、「雹」と書くんですよ。
男の子:ふ〜ん。
森田先生:雨が氷に包まれている感じなんだよね。確かに今は、暖かい初夏で気温が高いんだけど、空高いところはものすごく寒いの。雪もできているの。その雪が落ちてくるときに、だんだんといったんはとけて、またもう一回凍って落ちるの。
おねえさん:どうしてとけて、また凍るんですか?
森田先生:それは空気の層が何層にもなっていて、暖かいところの下にまた冷たい層があったりすると、降りて来る間にまた、凍ったりするんですよ。最初は雪の結晶なんだけど、それがくずれて氷の粒になって落ちてくるの。本当は上に行ったり下に行ったりして、粒が大きくなっていくんですけど、重さにたえられなくなって落ちてくるんですよ。空が高いところでは温度が低くて、今ぼくらがいる地上では暖かいけど、上空では今でもマイナスの気温なの。
おねえさん:空の高いところから凍ったりとけたり、凍ったりとけたりしながら落ちてくると言うことですね。
森田先生:というより、凍って落ちてくるんですよ。その後、ずっととけるんですけど、氷の粒でも大きいものは中々とけないでしょ。それと同じ。
おねえさん:そうですよね。ジュースに入っている氷も中々とけないことがありますよね。
森田先生:いったん冷たく凍ったものは落ちてくる間でもすぐにとけずに、そのまま地上に落ちるんだよね。
おねえさん:それでは、地面の近くが暖かくてもとけるヒマもなく落ちてきてしまうのですね。雪とは違うんですよね?
森田先生:雪とは違います。雪は結晶があるの。それと5ミリより大きいのが「ひょう」、5ミリより小さいのが「あられ」とぼくらは言っています。説明がちょっと難しかったかな。

お天気キャスターの森田正光 先生

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