いきもの
Q. 手をたたくとなんで音が出るのですか? (小2・女の子)
A. 樋口先生:音は、物がふるえると「音」になるんです。そのふるえが空気に伝わると、空気がふるえます。今度は、空気のふるえが人の耳の中にある、ふるえを感じるところに伝わります。そして、音が聞けるんです。例えば、ちょっとノドに手を当ててみて。そして、なにかしゃべってみて。
こども:あーーーー
樋口先生:なにか、ふるえているの感じているかな? ノドには、空気をふるえさせるところがあるんです。そして、そのふるえが声となって出てきます。それが、空気をふるわせて相手の耳にとどくんです。
 でもね、人間の耳は、空気のふるえる回数がうんと多くなっても少なくなっても、その音を聞き取れません。たとえば、だいたい1秒間に20回ふるえるていどの音が、人間の中で一番低い音として聞こえるギリギリです。そして、1秒間に2万回から2万3千回くらいが高い音として聞こえるはんいです。それから先のふるえは、人間には聞こえないけど動物たちには聞こえるみたいです。ゾウさんは、人間が聞こえないもっと低い音でお話しているみたいよ。だから、2キロメートル先ぐらいのところにいるなかまとお話してるみたいなんだ。
 このように、手をたたいて音が出るのは、手をたたいた時に手がふるえて、それが空気をふるわせているんだよ。
こども:今ね、話しているときにね、のどに手をずっと当ててたらいっぱいふるえてた。
樋口先生:そうだよね。そのふるえが音のもとなんだよ。

元青山学院初等部 部長:樋口善一 先生

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