いきもの
Q. 梅雨はなんで「梅の雨」と書くんですか? (小5・男の子)
A. 森田先生:きみは八百屋さんとかで梅が売っているのを見たことがありますか? 今、ちょうど梅のとれるじきなんですよ。で、梅の実というのは雨が多いと豊作(ほうさく)になるそうなんですよ。ですから、梅のとれるときに雨が降っていたりすると「これは、いい!!」というで、昔の人は「梅の雨」と書いたんですね。
もともとは「つゆ」という言い方は先にあったんです。それは「しめっぽい」とか「みすけがある」があるとかそういう意味のことばでした。それに「梅の雨」という呼び方をあてたんですね。日本では「つゆ」を「バイウ」という言い方で言うときがありますよね。 中国のほうは中国のことばで「マイウ」と言って同じく「梅の雨」と書くんですね。それが日本語的な読み方に変わっていったんですね。そのほか、梅雨というのは台湾にもあるし、朝鮮半島にもあります。 日本の「梅雨」をずっとたどっていくと、タイのすごいスコールがあるでしょ? あのスコールのしめった空気が中国のないりくをとおって、日本についたり、インド洋のしめった空気が移動してきて日本に雨が降ったりもするんですよ。

お天気キャスター:森田 正光 先生

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