いきもの
Q. 雲は氷のかたまりなのに、なぜ空にうかんでいるのですか? (小4・男の子)
A. 巽先生:雲を作っている氷のもとになっている「水」はどこから来ていると思いますか?
こども:わからない。
巽先生:これはね、空気の中の水なんです。このしめった空気は、地面のあたりから空のに上がっていくんです。空の上のほうに行くと温度が低くなっていくでしょう? それでその水がこおるのね。だから、雲を作るときは、空気が上に上がっていくような力が必要なんです。これを「上昇流(じょうしょうりゅう)」という言うんだけど、氷はこの中でプカプカ氷がうかんでいるような状態にあるのです。でも、時々ういていられないほど重くなってしまう時があります。そうなると、ういていられないでしょう? そうすると雹(ヒョウ)など氷のかたまりが降ってきてしまうのです。いちばん分かりやすいのは、夏の積乱雲(せきらんうん)。入道雲(にゅうどうぐも)とも言うけど、この中には氷がたくさんふくまれています。とにかく氷を空に上げてしまうくらい強い空気の流れが上に向かって吹いているということです。

海洋研究開発機構:巽 好幸 先生

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