いきもの
Q. ぼくの住んでいる北陸地方は冬の初めのころに「雪おこし」と言って、雷とアラレがいっしょに降るんです。この前、1センチメートルぐらいの大きなアラレが降ったんですが、これはヒョウといっていいんですか? (小5・男の子)
A. 倉嶋先生:
雪おこしというのは、かみなり雲なんです。かみなり雲というのは、上昇気流(じょうしょうきりゅう)と言って地面から空の方にすごいいきおいで登っていく空気の流れから出来るんです。ですから、雪が降ろうとしても、その雪がまた空の上のほうにふき上げられて、そして再び雪や冷たい雨がかたまります。そして大きなかたまりになっていきます。
こういった氷のかたまりは、ヒョウやアラレと言います。これは、だいたい5ミリメートルで呼び方が変わります。5ミリメートルより小さいとアラレ。それより大きいとヒョウです。ですから、1センチメートルぐらいのものだとヒョウですね。ただ、その時の雰囲気によって言い分けてもいいと思いますよ。
覚えておいて欲しいのは、ヒョウやアラレのできかた。上空でもって吹き上げられたものがどんどん大きくなるという点ですね。
それにしても「雪おこし」ってとてもいい言葉ですね。そういった風な言葉があったらたくさん集めてみてください。

気象エッセイスト:倉嶋 厚 先生

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