いきもの
Q. なぜ台風は北海道のところに行くとしずかになるんですか? (小2・女の子)
A. 木原先生:それはテレビとかのお天気キャスターさんが言っていたの?

こども:おかあさんの弟が言っていました。

木原先生:それはおじちゃんだね。なるほど。台風は、たしかに北海道のほうに行くと弱くなる事があるんだよ。なぜかと言うと、台風は日本よりうんと南のあたたかい海の上で生まれるんです。あたたかい海というのはエネルギーをたくさん持っているんだよね。台風はその熱のエネルギーを持って、どんどん日本のほうへ来きます。しかし海の水というのは、北の方に行くとだんだん冷たくなってしまうんだよ。北海道の人はあまり海水浴をしないよね。海が冷たいから、泳げないんだよね。だから台風もあたたかい海の上にいるうちは元気なんだけど、そのエネルギーをくれる海が冷たくなってしまうとだんだん元気がなくなってしまうんだ。今、北海道のまわりは流氷といって、氷がたくさん浮かんでいるくらい寒いんだよ。
ただひとつ、気をつけなくてはならないことがあります。それは、北海道の方まで台風がいくと「偏西風(へんせいふう)」と言う強い風が空の高いところでふいているんだけど、台風はその偏西風にあとおしされて急にスピードが早くなるの。そうすると台風が弱くなっても、またその風によって台風が強くなってしまうことがあるんだ。これは注意しなくてはならないんだよ。だから、基本的に北海道の方に台風が行くと弱くなるけど、ゆだんはできないという事なんだな!!

お天気キャスター:木原 実 先生

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