いきもの
Q. 「霧雨(きりさめ)の時の雨のつぶ」と「大雨の時の雨のつぶ」では、大きさは同じなんですか? (小5・女の子)
A.

これは大雨のほうが、つぶが大きいです。もちろん、時によってちがってしまいますが、霧雨の雨つぶは、大きさでいって0.1ミリメートル以下です。1ミリって1センチの10分の1ですよね。そのまた10分の1ぐらいなんですよ。いっぽう、大雨のつぶだと2ミリメートルから3ミリミリメートル。大きいのだと4ミリから5ミリメートルもあります。すごく大きいよね。そして霧雨よりも小さい雨つぶは「雲のつぶ」です。雲のつぶというのは、お風呂の「ゆげ」とおなじようなものです。光によって見えたり見えなかったりするあれが一番小さい水のつぶなんです。これは本当に小さくて、ふつうの雨つぶの100万分の1ぐらいの大きさです。そう考えると、雨つぶはけっこう水を持っていますよね。では、何でこういったふうにつぶの大きさが変わるのでしょうか。それは、空の上の方のようすによって変わるんです。
ふつうの雨は、空の高い所ではみんな氷です。氷にたくさん「すいじょうき」がくっついて、形になったのが、雪なんですね。雪のつぶはよく見えるぐらい大きいよね。それが空からふってきながらとけたのが雨なんです。だから、この時の水のくっつきぐあいで、氷の大きさとかがちがってきて、雨つぶの大きさも変わってくるんです。
今度、雨つぶの大きさをあなたもはかってみてください。やり方は、小麦粉をお皿に広げて、雨の中に持っていきます。それが、雨つぶが当たると「あと」がつきます。その大きさで、雨つぶの大きさがだいたいわかりますよ。


お天気キャスター:森田正光 先生

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