いきもの
Q. 北海道には梅雨がないとお母さんが言っていたんだけど、どうしてですか? (小6・女の子)
A.

気象庁(きしょうちょう)は、毎年梅雨入りの発表をしています。これは、南から北のほうにじゅんじゅんに発表していきます。ところが、あなたの言うとおり東北地方の発表が終わったら、そこから先の発表はないんです。北海道の梅雨入りってないんですね。気象庁が発表していないということは、気象庁では「梅雨」は無いと思っていると言うことになります。
しかし、「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」という言葉もあります。「蝦夷(えぞ)」は北海道の昔の地名でなんですね。ですから、「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」というのは北海道の梅雨という意味になります。やはり北海道にも雨や雲が多くなる日はあるのです。考えてみれば、梅雨と言うのは梅雨前線という前線がだんだん南から北に上がっていって、それが日本列島に雨を降らせているということを言います。南のほうから、北へ向かってどんどん雨をふらせていくんですけど、東北で雨がなくなってしまうわけじゃないんです。時には北海道まで前線が行って、雨がふることがあります。
でも北海道は梅雨の時期に雨がたくさんふるという事はあまり無いんですね。だから気象庁では梅雨が無いことにしています。でも、1年のなかで見てみると7月などは雨や雲が降るときがあるんですよ。


お天気キャスター:木原 実 先生

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